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オシムの戦術

ドイツW杯終了後から日本代表監督に就任することになったイビチャ・オシム監督の通訳を務めていた千田善さんが記した一冊です。

当時、「人もボールも動くサッカー」「日本のサッカーを日本化する」といった独特の表現を用いていたオシム監督ですが、本書ではその指導を間近で見ていた通訳の方ならではの、オシム監督のサッカーに対する考え方や選手に対する接し方などがまとめられています。

元々、1964年の東京五輪で選手として来日経験があったオシム監督は、ユーゴスラビア代表やSKシュトゥルム・グラーツ(オーストリア)等の監督経験を経て、2003年にジェフユナイテッド市原・千葉の監督に就任します。

そこで、Jリーグでは毎年のように優勝争いを演じ、2005年にはヤマザキナビスコカップのタイトルを獲得する等の実績を残しました。

その後、2006年7月から日本代表監督を務めることになるのですが(Jクラブの監督をシーズン中に引き抜いたり、事前にマスコミへ情報を漏らしてしまったりと、就任に至る過程は良くなかった記憶があります)、残念ながら2007年11月に病に倒れて志半ばで辞任という流れになります。(その後を継いだ岡田武史監督が2010年の南アフリカW杯でベスト16という成績を残しました。)

オシムジャパンの完成形を見ることは出来ませんでしたが、「日本人の特徴を活かしたサッカーをする」という考え方は今も日本のサッカー界に根付いており、プロアマ問わず多くの指導者がそういったサッカーの実現に向けて今も取り組んでいます。

そういった意味でも、オシム監督が残した功績はとても大きかったのではないかと思います。

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