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大人が子供に「勉強しなさい」と言う本当の理由について


子供の頃、大人には基本的に「勉強はしておいた方が良い」と言われることの方が多かったのではないでしょうか。

学生の頃は
勉強をしておけば行ける学校の選択肢が広がり、結果的に就職に有利に働くから
勉強内容が仕事に役に立つかもしれないから

という理由で、自分の選択肢を広げるためにも勉強はしておいた方がいいってことなんだろうな~と
ぼんやり思っていました。

なので、学生の頃はどちらかと言うと
この学問・科目を知りたいから
というよりは
テストで点を取って成績を良くしたいから
という動機で勉強に取り組んでいました。



このような動機で勉強に取り組んでいた結果…

学校のテストでは不合格にならない程度に点数を取り、大学も留年などすることもなく普通に卒業し就職したのですが

学生時代の勉強内容って(職種にもよりますが)、全然仕事の内容に関係ない…!
むしろ仕事を始めてから学んだことの方が直接役に立つ…!
いくら勉強が出来ても、社会性がなかったら意味がない…!

と、学生時代に勉強しておかなくてはいけない意味が分からなくなりました。


人によっては「いくら勉強が出来たって社会で大事なのはコミュ力だよ」と言う人もいます。

では、子供が子供のうちに勉強をしておかなくてはいけない意味ってなんなのでしょうか?




①やりたいことへの最短ルートに乗るため


学生の頃からやりたいことがある程度決まっている場合、
その分野を学生のうちから勉強しておくことによって、
まずそのやりたいことに携われるスタートラインに、最短ルートで立つことが出来るようになります。
(分野によっては、出身学部などが指定されている場合があるため)


スポーツ選手やタレント等を目指す場合は一部例外もありますが、
基本的には自分の夢をかなえるために勉強が必要になる場合が多い。

なので、大人は「やりたいことをやるためには勉強をやっておいた方が良いよ」
と子供に言うのだと思います。


②やりたいことを勉強を通して見つけるため


では、やりたいことがまだ決まっていない場合は?

高校生までは、比較的広い範囲でさまざまな科目を学習します。

授業や経験を通し、自分の興味のある分野を見つけることが出来る場合もあります。

食わず嫌いで取り組むより、自分のやりたいことが見つかるかもしれないという姿勢で取り組んだ方が
将来の夢が決まり易くなると思うよ。
という思いも、大人の「勉強しなさい」にこもっていると思います。



③「学び方」を学ぶため


これは、私が大人になってから「学び直し」をしたときに
「学生の時に勉強をしておいた方が良い理由ってこれだったんだ!」と気付いたことになります。


学生の勉強の目的は大半が「テストで良い点を取るため」だと思います。(中にはその学問を学びたくて勉強に取り組める人もいると思いますが、割合で言えばレアかもしれません)
私もそうでした。

では、テストで良い点を取るためにはどうすればいいか?

期日」までに
インプットした内容がアウトプットできる状態」にするため
自分に最も向いている方法」を知る必要があります。

つまり、自分が最も結果を出せる方法は何か?というのを
テスト勉強というものを通して私たちは学んでいたのだと思います。


私の場合、インプットしたものをアウトプットできるようになるには
「ひたすら手を動かして書いて理解する」
という方法が一番自分に向いている、と学生時代に気づき
効率は良くないかもしれないですが、テスト勉強の際はノートにひたすら書きまくっていました。

その結果、大人になってからインプットしアウトプットするために
自然と「書く」ことを選択し、その結果自分の考えをまとめて発信出来るようになっていました。


このように、学生時代だけでなく
大人になってからもインプット→アウトプットをする場面は多数あります。

学生時代に勉強をしておく(=テストで結果を出す)必要があるのは

自分が最も結果を出せる方法を学生時代のうちに知っておくため

という側面もあると思います。


自分の中で最適な勉強方法を把握しておけば、
 期日がある状態でのインプット→アウトプットの場面に遭遇したとき
 自分が改めて「勉強したい!」と思ったとき
迷わず勉強に取り組めるようになります。

学生時代は、宿題などである程度やり方が指定されていましたが
大人になってからの勉強は基本的に"ひとりで"やる必要があります。

学生時代に学び方を学んでおくこと

これも、勉強の目的のひとつなのだと思います。


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