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『今まであなたのこと友達だと思ってたのに』私とあなたの感情とのつきあい方

本日は韓国エッセイの新刊本、ソン・ユミさんの『今まであなたのこと友達だと思ってたのに』をご紹介します。


著者のソン・ユミさんは、韓国の精神科医です。

第一部では、難しい人との対人関係について、どのような配慮や心持ちでいることが大事かを教えてくれます。

ここは、個人的には韓国人と日本人の国民性の違いもあるかな?と感じたのですが。

国というよりも、人それぞれ違うのでこういうタイプの人もいるのかも!と参考程度に読みました。

カウンセリングの事例が多く出てきます。

第二部の「相手の怒りから自分を守る方法」は、自分との感情の向き合い方や、感情の法則も理解できて興味深く読むことができました。

怒りを感じられないのも「病気」だと言います。

子どもは、望むものを手に入れようと泣いたり駄々をこねますよね。

しかし、親に受け入れられないと「節制」するようになると言います。

これが進むと、大人になった時に自己の欲求の実現がうまくできなくなり、本当に自分が望む人生ではなく、他人から与えられた人生を必死に生きることになります。

このとき、当然に感じられる情緒や気分を感じられない症状が起こるそうですが、本人が無自覚なことに問題があると言います。

体に異常を感じて、やっと自分の中にある怒りを知るのですね。

「心理的には別に。でも、最近偏頭痛がひどい」
「あの人に会うと、なぜかお腹が痛くなる」


"外に向かって吐き出すものだけが怒りではない。

怒りには陽性の怒りと陰性の怒りがある。
陰性の怒りは感情の形をとらず、体の異常として現れる。

体が傷つくのだ。"

さらに、

"自分の感情はすべて大切なものであり、ささいな感情というものはない。

この過程を大切にするとき、「偽りの自己から本当の自己へ」と自我のスイッチが切り替わるのだ。"

とおっしゃいます。

本著では「感情エクササイズ」のやり方も解説されていますので、ご興味がある方はぜひ読んでみてくださいね。

日々の感情の整理をつけやすくなり、押し殺していた感情を吐き出すことができるようになるかもしれません。

自分の中の悪い感情をどうする?
自分を優先してもいい?
自分に合わない人と別れるには?

人間関係や自分の感情の向き合い方に悩んでいる方には、ヒントが見つかるでしょう。








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