J-POPは日本社会を映している

J-POP、それは、Japanese Pop Music。
J-POPは今、ここ数年、何度目かのバンドブームの最中にあり、昨年は、紅白歌合戦に、通称、髭ダンとかKing Gnuが出た。
野外ライブの需要も増えて、フェスも増加。プレイガイドとか音楽事務所、音楽メディアなんかがやっていたフェスは、最近ではバンドが主催するようになって、個人レベルでも簡単に主催して、受け入れられるようになった。

音楽市場が大きくなったのか?
みんな個性を求めて、多様な音楽が受け入れられるようになった。
私がJ-ROCKシーンを追いかけて約10年になる。学校に行かず、結構通ったライブは10年でたぶん200本くらいだと思う。

私が中学生の時は、あの、有名なONE OK ROCKはまだまだ無名だったし、RSRのクリスタルパレスでライブしていたし、星野源なんて地味な顔してボヘミアンで歌っていた。

高校生くらいの時、ただの被り物したバンドだと思っていたマンウィズは、高校後半くらいで爆発的に売れた。今じゃ、CMソングになる。
でも一番著しい売れ方をしたのはWANIMAだった。初めて見たのは高校三年生のときで、多分将来モンパチみたいな立ち位置になるバンドだと思う。(まぁまぁ支持されているからPIZZAからレーベル移籍したし、今でもドームでライブやっている。個人的には色々と質が落ちたなと思ってるけど、ボーカルの健太が鬱になったりして、小さめのライブハウスに戻ってくると思う。)

10年も同じライブハウスに通って、同じようなバンドの動向を追っていれば、こんなにもいろんなことが起こるんだな〜と思った。

昔、音楽は、言いたいこと言ったり、やりたいようにやる趣味みたいな音楽と、上流階級のための高貴なかんじの音楽と二極化していたように思うが、今はその二つも混ざって、極端に言えば、ラップミュージックも、クラシックミュージックも、みんなが楽しめる手軽なものになった。その流れで、もっといろんな人が楽しめるようなメロディックな音楽が登場した。それが、アジアの音楽であると思う。
KPOPの世界的人気から見て、これからはアジアの音楽が流行してもいい流れであるとおもうが、JPOPはうまく世界の音楽市場に出ていない。

いいのか悪いのか、日本の音楽は、アメリカやイギリスの真似っこが多く、うまいんだけど新規性があまりなかった。
世界まで出たJPOPってYMOくらい?と思うくらい世界では認知度が低い感じがする。

髭ダンは世界じゃ絶対売れないし、King Gnuも残念ながら世界じゃ売れないだろう。
でも、二つのバンドはこれからも日本で売れ続ける。
女々しい恋愛歌詞と、暗い自問自答みたいな歌詞はポップでメロディックな音楽にぴったり合う。

私は音楽はその国の社会を映すと思う。

世界では環境問題、人権問題、政治を歌うアーティストがいるけど、日本人も、日本の問題を歌っている。しかも、多くは、無意識に歌っている。
女々しい恋愛歌詞は今の若者のなよっとした感じを醸し出すし、暗いかんじの歌詞は社会不安を映し出しているかもしれない。アーティストは世の中の意見や感情を代弁していて、売れている、ということは共感を得ているということでもある。

ポジティブなJPOPがないということは、日本にポジティブな人が少ないということかもしれないし、世界的問題を歌うアーティストが少ないということは、それだけ日本が世界的問題に関心を持っている人が少ないということかもしれない。

世界の音楽の流行と日本が足並みを揃えないのは、音楽性の問題もあるかもしれないが共感できないからではないのか?
逆に、日本の音楽が海外で売れないのは、逆の意味で共感できないからではないのか?

共感性は音楽の中で大きな要素なのかもしれない。

今後、日本人だけでなく、人間の関心事をメロディックに代弁できるアーティストは日本から現れるのであろうか?

どちらにせよ、私はとりあえずBLACK PINK聴く。
可愛いし、まじで。

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