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AKB劇場との出会いから、初心者向けの解説まで語らせて。

秋葉原にあるAKB48劇場。2005年12月8日に幕を開けたその劇場は、わずか250人のキャパで連日のように公演が行われる場所だ。

「会いに行けるアイドル」を象徴する場所である。

いまは残念ながら「会いに行けない」状態が続いている。それでも、総監督・向井地美音ちゃんの発案でOUC48(劇場からお家に拠点を移して発信するシリーズ)が行われていたり、無観客公演が行われたり、みんな工夫を凝らしている。

"離れていた日々がぼくらを強くする"

その歌詞の通り、根本のコンセプトを揺らがす事態が起きても、みんなが前向きに主体的に活動している様子を見て、わたしも勇気づけられている。

『離れていても』は4分前後が特に好きなので、ぜひ見てほしい。みんなの心の中には本拠地(AKB劇場)があるんだ、と実感する。

この記事では、そんな聖地をみんなに余すことなく紹介したい。再開したとき、行きたい!って思うひとが増えるように少しでも貢献したいのだ。

AKB劇場との出会い

AKB48劇場にはじめて足を運んだのは、2012年の5月頃。

当時のAKBは人気絶頂で、何度チケットを申し込んでも当たらなかった。

第1子の産休にはいり平日の公演も申し込めるようになって、ようやく当たったチケットだった。座席はどうやって決まるのか、購入の仕組みもよくわからず、いろいろググってお作法を学び、それなりに大きなお腹を抱えて1人で秋葉原へ向かった。

すごい厳密に言うと、2人なんだけど。

夢にまで見た、秋葉原のドンキホーテ。真正面にはAKBのポスターが貼られていて「聖地です!」感がぞんぶんに出ている。

劇場は8階。エレベーターでサクッと行こうとしたけど、エスカレーターしかないので延々のぼる。壁にも天井にもAKBのCDジャケットが全面に並べられていて、これまた「聖地です!」感がぞんぶんに出ている。ありがとう。

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注:この写真は今年行った時に撮影したもの

劇場スタッフのひとは、みんな優しかった。わたしが妊婦だと察すると、席を用意してくれた。AKB劇場は250人キャパだが、座席は144人ぶん。立ち見席が106人ぶんある。本来、席は開場するまでわからなくて(※1)、立ち見になるリスクも考えていたので、超ありがたかった。

その後、出産して子どもと一緒に行くこともできてわかったのだが、子連れにも超やさしい。席も用意してくれるし、見えやすいように座席を底上げするやつもつけてくれる。

劇場にはいって驚いたのが「距離の近さ」。表情の1つ1つ、からだの使い方、目の力強さ、すべてが直球で迫ってくる。

席が後ろの方でも舞台袖に伸びているステージにメンバーがやってきて、うぉ!ってなる。目が合うと近すぎて、恥ずかしくて目をそらしたくなる。見るけど。

うわさのMIX(※ヲタ芸でよくやっているやつ、大声で言うと超たのしい)もなんとなくの口パクで乗り切った。

※MIXは、こんなことを叫んでいる。

タイガー、ファイヤー、サイバー、ファイバー、ダイバー、バイバー、ジャージャー!虎、火、人造、繊維、海女、振動、化繊飛除去!

チームBの劇場曲に、なんでそんなファンの漏れ出るような声がわかるんすか、さすが康。となる楽曲『シアターの女神』がある。

"シアターの女神 はじめてここに来れた
テレビやグラビアよりも 輝いた君が好きだ
(中略)
汗をかいた女神 噂以上だね 一生懸命さに 心が打たれるよ"

それな〜〜!!

あっという間の2時間に興奮して、お見送り(メンバーたちがズラッと並んで見送ってくれる)も緊張しすぎて、なにも覚えていない。とにもかくにも、そこからさらにのめり込んでしまい、気づけばもう8年も経っている。

劇場で推しメンを見つける喜び

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劇場に行ったことで、魅了されたメンバーがたくさんいる。わたしは、ヲタ友にもあきれられるくらいDD(だれでも大好き)なので、チェックしたい人が多くてどんどん忙しくなる。

もう卒業してしまったが、朱里(高橋朱里)、こじまこ(小嶋真子)。現役メンバーのゆいりー(村山彩希)、かなちゃん(安田叶)、おめぐ(谷口めぐ)、せいちゃん(福岡聖菜)、きーちゃん(佐藤妃星)…彼女たちは劇場に足を運んだことでその魅力に気づけたメンバーたちだ。

多くのレジェンドたちが「劇場は原点」「卒業しても劇場には立ちたかった」と語るのが、よくわかる。

毎日のように、自分をどう魅せればよいのか、MCでなにを話すのか、ファンへのレスの仕方、ほかメンバーとの差別化、自分でヘアメイクもやって‥‥それは鍛えられるよなと思うわけです。

あとあと、目が合う件。メンバーいわく、だれがだれを見ているのかも如実にわかるらしい。はじめて「チーム研究生公演」を見に行ったとき、安田叶ちゃんのパフォーマンスから目が離せなくなって、最後のお見送りで「ずっと見てたでしょ」と言われて落ちた(ちょろい)。

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ちょろいからまた研究生公演へ行ったときに買った生写真

生で見る醍醐味だ。ひとり推しカメラ(推しているメンバーだけを追いかけたカメラ映像のこと)状態が作れる。

あとあと、憧れのスターに会える感激ったらない。

いまやIZ*ONEとしてグローバルに活躍する宮脇咲良ちゃん。うちは親子そろってさくらたんを応援しているのだが、AKB劇場でも一度だけ生でそのパフォーマンスを見れたことがある。

帰りのお見送りでも、娘に「かわいいーありがとー!」と声をかけてくれたことは、今も娘との大事な思い出だ。

AKB劇場の魅力がわかる動画たち

劇場の魅力をひとりでも多くのひとに知ってほしいので、いくつか動画を貼っておく。

▼ゆきりんのYouTube

↑この動画でゆきりんが劇場入り前に立ち寄っているファミマ!わたしもいつも行ってます!!(仕事終わりで行くときに、ファミチキだけガッと食べておいたり)その席に!ゆきりん寝転んでるんすか!とか。いろいろ興奮する動画。

↑最近始まった、出演するメンバーが2人だけ(無観客)のソーシャルディスタンス公演の裏側。セットリスト(曲の選定、順番決め)もメンバーがやっている。


▼AKB劇場公演 無観客配信

まさかの!フルサイズで!公演が楽しめる。まじですごいこと。

チームA

チームK

チームB

チーム4


AKB劇場へのたどり着き方

で、AKB劇場ならではのルールも多いから「行ってみたくなったぞ」という方向けに(いまはまだ行けないけど)、再開したときのハウツーをご紹介。

わたしも初めてのときは「どうしたらいいのよ」と戸惑ったので、参考になれば。

1:チケットの購入方法

AKBグループチケットセンター(通称:チケセン)で会員登録
これは必須!一般販売とかしてなくて、ここでしか買えないから気をつけて。無料で登録できます。

▼遠方・海外枠の先行申込 ※公演の11日前

▼有料会員(「AKB48Mobile会員枠」 「二本柱の会会員枠」 「映像倉庫会員枠」)は先行申し込み ※公演の3日前

▼一般枠(ファミリー枠、カップル枠などもある)申し込み ※2日前

▼メールで当落通知 ※前日の15時まで

※詳細は公式サイトを見てね

ところで「いつなんの公演がある」か把握しきれないので、わたしは定期的にチケセンをチェックしている。だからよく「あぁ、これ、行きたかった‥(もう申し込み期間終わってるわ)」ということがある。チケセンに推しメン登録もしているから、推しが出る公演はプッシュ通知とかしてほしいな。


2:劇場までのたどり着き方

JR民のひとは秋葉原、メトロ民のひとは末広町から行くのがおすすめ。

劇場があるドンキの8階まではエスカレーターでしか行けないので、地上から現場までは5分くらい余裕見ておくと安心。

また、不正防止のためか、8階にあがる最後のエスカレーター前にはスタッフのひとが立っている。ここでは「当選番号を見せてください」と言われる。チケセンのマイページに当選番号が表示される画面があるから、あわてないように事前に用意しておくのがベター。

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荷物はすべて預けるように言われて、劇場内にあるコインロッカーとかへ預けることになる。小さなポシェットもだめなので、ポケットのある洋服がおすすめ。


3:AKB劇場での座席の決まり方

劇場の座席は指定席ではなく、会場に到着して受付をした順に整理券のようなものが配られる。その整理券順にみんなが並ぶのだ。

途中で抜けてもいいが、開演の30分前までには戻ってきて整列しておく必要がある。正直だれが何番を持っているのかわからないので「何番ですか?」と聞き合う、なんともほっこりした瞬間がよくある。

で、整理券なんだから早くいったほうがいい席とれるのか?というと、ちがう。ちょっと落ち着いて聞いてほしい。説明はまだ続く。

開場時間になると、スタッフの方が抽選をはじめる。そこで「1番台の方〜」とか「150番台の方〜」とかランダムに入場順が発表されるのだ。真っ先に呼ばれると、劇場の最前列を陣取ることができる。

ステージとの距離は2メートルもない。もう、信じられないくらい近いのだ。反対に呼ばれるのが最後のほうだと、立ち見の後ろのほう。わたしなんか背がかなり低いので、もはや見えない可能性すらある(つら)。

決して走ってはいけないが、劇場にはいった瞬間にどの席を陣取るかの判断を迫られる。一瞬で勝負がきまるから、事前にステージの座席配置とか、好きなメンバーの立ち位置(上手が多い?下手が多い?とか)をチェックしておくと安心。

注意してほしいのは「柱」だ。秋葉原の劇場には悪名高い「2本の柱」がある。ファンクラブ「二本柱の会」の由来にもなっているくらい、ファンであれば絶対知っている柱。

なんでも建築構造上、ぜったいに外せないらしいんだけど、心の底から「なんでそこにあるんだよ」って場所に柱が立っている。ちょっと空気よんでほしいんだけど、なにしろ柱だからどいてはくれない。

座席位置をミスると、ステージの半分くらい見えない。申しわけ程度に、柱の内側には反射して見えるように、鏡がついている。柱のことはじゅうぶん考慮して、座席選定に臨んでほしい。

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AKB48公式サイト「客席案内」より

ちなみに、立ち見席の最前列も超人気です。座席は立ち上がるの厳禁なので、興奮を伝えやすいし、メンバーからもよく見える。


劇場でやりたいこと

(1) メンバーの写真をじっくり見る

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劇場名物「壁写」。各メンバーの写真が並んでいます。じっくり見て、写真撮影もOKなので撮っておきましょう。開演前はここが並ぶ列になっているので、早めに行く or 公演終了後がオススメ。

メンバーが卒業するときも、この「壁写」を外すのが恒例行事。


(2) 生誕メッセージを書く

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メンバーの生誕公演に向けて、ファン有志のみなさんがバースデーメッセージを集めています。気に入ったメンバーを見つけたら、ぜひご協力を。

(3) 写真を買う

当日、公演中に撮影したメンバーの生写真を購入することができます。この記事にもちょいちょい登場しているやつ。わたしは毎回買うようにしています。

(4)ここにしかないものを鑑賞する

AKB48グループがずっと続けている、被災地支援に関するものや。番組グッズ。

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最後に

AKB48グループにとって、劇場の魅力ってなんだろう。そう考えたとき、劇場の女神・村山彩希ちゃんがMCで「平等にみんなが輝ける場所」と語っていたことが浮かびます。

歌番組では選抜メンバーの、しかも、特定のメンバーばかりが画面に映る。でも、劇場では出演する16人全員にチャンスがある。観客の目を引きつけるのは自分次第。そんな場所に、わたしは惹かれているのかもしれません。

再開して再会できる日を楽しみに。この記事を通して、1人でも「行ってみたいな」と思ってくれた方がいたらうれしいです。

※ちなみに、今やっている「ソーシャルディスタンス公演」は配信限定。DMMのLIVE!! ON DEMANDで視聴できるよ。


AKB愛を語ったほかの記事。


おまけ:この記事はnoteが開催したイベント #これからの企業の情報発信 で語られた「自分たちは当たり前だと思っていることも、あえて初心者に向けて伝えると価値がある」に刺激されて書きました。




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