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読書記録

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今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
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#読書の秋2021

読書記録32 11月に読んだ本まとめ【17冊+4】

こんにちは、だるまです。11月最終日、低気圧で頭痛がします。 時代を認識するために、今月から本の出版年を記載していこうと思います。やはり2000年代が多かったです。 今月読んだ本1.『続・街並みの美学』(2001)芦原義信 『街並みの美学』を読んだのち、図書館で続編を見つけました。日本の街並みについて、西洋との比較をしています。前作では「うち」と「そと」や「第一次輪郭線」と「第二次輪郭線」が比較されていましたが、それに加えてさらに論を進めています。 2.『もものかんづめ

読書記録31『本を読む本』(1997)M.J.アドラー C.V.ドーレン 外山滋比古訳

こんにちは、だるまです。 今日は「読書とはなんなのか」を問いただされ、姿勢を正したくなる本をご紹介します。 『本を読む本』(原題:How to read a book) 本好きな人ほど読んでほしい一冊です。早速内容をつまみ食い。 ※紹介する読書法は、娯楽のための読書、文学読書は対象外です※ 読書4stepこの本の構造は、読書を4ステップに分け、それぞれについて段階を小分けに説明する形です。 名のごとく「本の読み方」について詳しく述べています。 4ステップは以下の通りで

読書記録30『愛についてのデッサン』野呂邦暢 -再びの往来堂書店-

こんにちは、だるまです。 再び往来堂書店へ銀杏が色づき始め、良い天気に誘われ、また行ってしまいました。 「どうせ本を買うなら、この本屋さんで買いたいなあ」と思わせるのはすごいことだと思います。 文庫本カバーもモグラで可愛らしい。 買った本購入した本は『愛についてのデッサン』野呂邦暢です。 2021年8月に文庫化され、本屋さんで見かけて何となく目についた本です。 「文庫になることが奇跡の1冊」と帯に書かれていて気になりました。落ち着いた茶色の表紙も素敵で、何より舞台

読書記録29『本屋さんで待ちあわせ』三浦しをん

こんにちは、だるまです。都市関係の本ばかりで頭が煮詰まってきて、小説も読みたい!となり貪るように本を読んでいる次第です。 次に読む本の見つけ方次は何を読もうか、どう決めていますか? だるまの次の本の見つけ方は、主に2通りあります。 1つは、読んでいる本の中で紹介された本や、関連する本を探す芋づる式。もう1つは、書評集、本紹介本を読む方式です。 今回は2番目の方式で読んだ『本屋さんで待ちあわせ』を紹介します。 読みたくなった本の紹介というよりは、エッセイとして好きだっ

読書記録28 10月に読んだ本まとめ【12冊+2】

こんにちは、だるまです。10月が終わるのは一瞬でした。今月は授業が始まりヒイヒイ言っていた割にいつも通り。早速紹介します。 1.『スーツケースの半分は』近藤史恵図書館で何となく手に取った本。フリマで買った青いスーツケースを貸し借りする友達4人と、スーツケースを売った人周辺の幸せな出来事を描いた作品。読後感がものすごくよかったです。 2.『夜想曲集』カズオ・イシグロ翻訳特集で紹介されていて読みたかった本。 副題が「音楽と夕暮れをめぐる五つの物語」で、まさに音楽がテーマでした

読書記録27『水中の哲学者たち』永井玲衣 -自問自答哲学対話-

こんにちは、だるまです。 往来堂書店で購入した、『水中の哲学者たち』を読みましての感想。常体がぴったりなので今回はそれで。 ----------------- 電車に揺られ読んでいるうちに涙が出そうになって読むのをやめた。 感動的でも無い、いたって平板な抑揚の文章なのに、だからか、心にスッと入ってきて共鳴する。 自分が書いたのかと思った。というのは非常に烏滸がましいが、自分が自分の中でぼんやりと世界に問うておさめていたことを言葉にしてくれていた。 なんで電車の中でスマ