マガジンのカバー画像

読書記録

93
今まで読んだ本、おすすめしたい本の記録です
運営しているクリエイター

#本屋大賞

読書記録61 2023年3月の本まとめ

大学生という身分が終わりました。卒業しました。 大学院生もなんとかやっていくためには、本が必要。 1.『グレゴワールと老書店主』(2021)マルク・ロジェ 藤田真利子訳。 翻訳文学特有のリズムで、読み終えるのに時間がかかった。 本の朗読あるいは音読をほとんどしないが、この本の影響で音読してみたら難しい内容も理解できた。目で読むのとは違う認知をしているのだろう。 2.『宙ごはん』(2022)町田そのこ 本屋大賞候補作③ 3年連続で選ばれていて、いずれも家族の話。登場人

読書記録60 2023年2月の本まとめ

2月はのんびり!と思っていたけれど、卒論発表やサークルの引退で大忙しでした。 図書館で借りる本を吟味できたのは良かったです。 読んだ本1.『きっとあの人は眠っているんだよ』(2017)穂村弘 穂村弘の読書日記。読みたくなった本がさまざま。 2.『ボーイミーツガールの極端なもの』(2015)山崎ナオコーラ 本を紹介する本で気になっていた本。 色んな恋愛な形があっていいよなと安心した。 サボテンの写真と説明が半透明の紙で挟まっている装丁が素敵。名久井直子さんってよくお見か

読書記録47【本屋大賞2022】本にランキングをつけるのは難しい

こんにちは、だるまです。本屋大賞のまとめをします。 本家とだるま家本屋大賞2022が4月6日に発表されました。このような結果でした。 そして順位付けなどおこがましいのですが、だるまのものはこちら。()内は本家の順位です。 当然ではありますが、バラバラです。「良い本」の定義は難しいものです。 各作品感想一言二言感想を述べます。 『正欲』朝井リョウ/新潮社 心に突き刺さって、1か月以上経ってもまだ後を引いています。 『同志少女よ、敵を撃て』逢坂冬馬/早川書房 9冊

読書記録45 3月に読んだ本まとめ【18冊+4冊】

こんにちは、だるまです。生暖かい春の空気はなんだか寂しいです。 今月は本屋大賞候補作を5冊読み、京都についての本をいくつか読みました。 読んだ本1.『夜が明ける』(2021)西加奈子 本屋大賞2022候補作③ 重さでは今のところNo.1。テレビ業界が出てきたからか、飲み友達の若林正恭の顔がちらつく。日本の現状を、むき出しに描いている。筆者の顔が間近に迫り、訴えかけられているように感じた。 2.『年下のセンセイ』(2016)中村航 若林正恭の『ご本、出しときますね?』で

読書記録44『正欲』朝井リョウ-理解者ぶるのやめようと思った-

こんにちは、だるまです。読書記録を書くか2週間ほど迷った一冊を紹介します。 『正欲』朝井リョウ 今のところ1番面白かったです。(本屋大賞発表まで1か月を切り、あと5冊です。頑張る…!) 朝井リョウは苦手だと思っていた 『桐島、部活やめるってよ』を中学生か高校生くらいに読み、『何者』を高校生の時に読み、ちょっと距離を置いていた作家でした。 別に嫌いではないのだけれど、社会に対する感情が何にも包まれず発露している気がして、青くて若くて、「はいはい、そういう穿った見方して

読書記録43 2月に読んだ本まとめ【20冊+2冊】

こんにちは、だるまです。今月はたくさん読んだにも拘わらず、読書記録を出せないでおります。読んでよかった本だらけでした。『虞美人草』は良かった。また、本屋大賞2022候補作全制覇の道のりを歩み始めました。 それでは紹介します。 読んだ本1.『流星シネマ』(2021)吉田篤弘 こんな文章が書きたいと思った作品。やっぱり心が「澄む」。 2.『恋文の技術』(2011)森見登美彦 猛烈に手紙が書きたくなります。 3.『脱住宅』(2018)山本理顕・仲俊治 4.『地域社会圏

読書記録16『お探し物は図書室まで』青山美智子

こんにちは、だるまです。2021年4月にフリーペーパー「LOVE書店!」で見かけた本屋大賞候補作『お探し物は図書室まで』を読みました。 結果は2位で、とても面白かったです。クジラも読んでみたいですね。 内容コミュニティハウスの一角にある図書室の司書さん・小町さゆり(ベイマックス級に大きな女性)と、レファレンスに来た人々の物語。レファレンスに来る人はそれぞれ悩みを抱えていて、小町さんの選書をきっかけに動き出す、ほっこりした本です。 なんだか見たことある設定のように思えるか