体調が壊れる予感ひたひた… デリーからカンボジアへ
101. デリーからバンコクへ バンコクからシェムリアップへ
5月28日に成田を発ってから3週間、元気にここまで来られた。インドでは水を心配したがラマナンドさんが「あ、モリさん、その水飲み場は、インド人用なら飲み水ですがモリさんには良くないかも知れない、このペットボトル飲んでください。」「モリさんコーラは氷入れないようにお店に言いました。」と気を遣ってくれて気持ち良く過ごした。ただ、食事はカレーが連続していて、インド3日目の昼食は中国料理を設定してくれたけれど油っこすぎて、胃が動いていない感じだったので最後の夕食は抜くことにした。これは紋子にはとても珍しいケースだ。これまでの人生、私の家族友人知人で私がお腹を壊したのを見た人はいないだろう。自分でも記憶にない。紋子の胃腸は頑丈なのだったのだ。
デリーからバンコクへはタイ国際航空のビジネスクラス。23:10飛び立った。
最前列にバシュネットが設置されている。離陸後その中ではタイ人夫婦の赤ん坊が長時間泣き叫んでいた。私の乳幼児時代のママ友で耳鼻科開業医夫人は「ハワイ旅行の時は飛び立ったらすぐ眠らせるために注射しちゃうわ。ビジネスクラスで泣いてたらご迷惑でしょ。」と言ってたが(それはそれで注射針はどうするのか気になったが)こう長時間騒音が続く場合、何か幼児にクロロフォルムみたいなものを嗅がせて一気に眠らせるとかできないのかな。またはどこかの航空会社のファーストクラスみたいな完全隔離の個室ブースを機内に用意して、赤ちゃんが泣き止むまで保護者と二人そこに入るとか、できないかな。
シャンパンはヴーヴクリコだった。機内食も美味しそう。だけどなぜか飲めない食べられない。本当に珍しいことだ。赤ん坊は相変わらず大声で泣いている…。…ちょっと静かになったかな、やっと寝られそう…と思ったら今度は乱気流だ。
結局、殆ど寝られないで朝の4:30にバンコク国際空港に着いた。ここからバンコック航空に乗り換えてカンボジアに向かうのだ。
カウンターで航空券を受け取って、さあラウンジで3時間ひと休みと思ったが…、そういえばバンコクとシェムリアップの往復航空券は、世界一周チケットとは別に買ったエコノミークラスだった。つまり、ラウンジに入れてもらえないのだ…。
私はデリー最終日の市内観光で汗だくになったTシャツ1枚のままでバンコクに到着していた。しまった…着替えも上着も預けた大バッグの中だ。バンコク国際空港は冷房がよく効いている。どこか暖かい場所を…と探したが見つからない。とにかくバンコック航空の搭乗待合ロビーに向かおう。眠い。夜明け前のロビーには誰ひとりいなかった。疲れた。全財産とパスポートが入った小リュックを枕に、ベンチの椅子4つ使って靴を脱がずに横になった。
寒くて目が醒めた。2時間半も眠っていたのか。周囲に人が増えてきた。ぞくぞくするのは悪寒かな。困ったなあ。震えながらバンコックエアに乗り込む。
機内食
シェムリアップ空港に到着。シェム・リアップSiemReapとは「ベトナム軍を追い出した」万歳、という意味だそうだ。
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