牛と人と ヒンドゥーの神様と
100 .牛 犬 山羊 ヒンドゥー教
野良犬、野良山羊、そして牛はどこにでもいる。人間の生活と完全に同居している。
ラマナンドさんはヒンドゥー教徒だ。「牛肉は絶対に食べませんよ。牛は神様だから。」デリー市内で仏教寺院、イスラム寺院とあれこれ見て回ったが、ヒンドゥー寺院の案内になると突然ラマナンドさんは生き生きと説明しはじめた。
「ラクシュミーさんは美しい女神様です。ガネーシャは象さんですが鼠に乗っています。ヴィシュヌ神はガルーダに乗っています。いちばん人気があります。」まるでアイドル歌手のことを語るように嬉しそう。「モリさん、オミジュもっとほしいですか?」お水の発音が苦手みたい。指摘してあげた。「うちの子供も3歳まではおみじゅって発音してたわ。」「私は、赤ちゃんでしたか。」と顔を赤らめて恥じている。
ラマナンドさんはモディ首相を評価しているという。
「モディさんが首相になってから生活が良くなりました。まずトイレができました。」「それまで無かったの?」「はい。みんな草むらでしていました。それで病気が流行ってました。モディさんはトイレ作る費用をタダにしたのでみんな自分の家に作りました。その後、プロパンガスを入れました。」「それまではガスなかったの?」「はい。薪だったのでみんな肺の病気になりました。あ、モリさん、ここ(車窓から指さして)病院です。貧しい人は、この病院来れば診察も薬もタダです。これもモディさんのおかげ。」そうなんだ。医療費無料ってアメリカ合衆国よりもまともじゃないか。「もちろん日本の援助のおかげもありますよ。でもラジャのブチュンのおかげも大きい。」
だれだろうそれは?「モリさん、ラジャのブチュン知らないですか?へええ知らないですか。有名なのに。」さっき赤ちゃんと言われたお返しに私が知らないことを勝ち誇ったように強調する。
謎解きのようで半日ぐらい考えていて「ロシアのプーチンのことか!」と気が付いた。
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