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みんなが「良い」というものは、果たして自分にとっても「良い」のだろうか

最近知った、マンガ「孤独のグルメ」に出てくる名言。

「まずは当たって砕けろだ。失敗したときは後悔すればよし。」

これは大きな挑戦や決断の際に使われるのではなく、飲食店に入る前に使われるセリフだから面白い。

美味しいお店を知りたいとき、とりあえずスマホで検索する現代人とは真逆の行動だ。


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現代におけるネットの情報はとても便利だし、みんなが「良い」と言っているだけに失敗することもグッと少なくなった。

「今日は〇〇市に行くから、美味しい店を検索しておこう。」
「この掃除機、調子良いのかなぁ。評価はどんな感じかな。」
「この家具、お洒落で好きなんだけど、ネットに評価がない。なら評価の高いこっちにしよう。」

色んな人の意見や評価を参考にするのは賢いし、どう考えても使える情報は武器にした方が良い時もある。

僕も実際、ネットで評判の良いコンビニスイーツを最近購入した。

僕の中では「まぁ確かに美味しいけど…リピートするほどでもない」という結論に至った。


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ネットの情報に導かれて選んだモノは「完全なる自分の意見」だけで選んだモノではない。

現代は失敗が減り便利になった一方で「自分で選ぶ楽しさ」も減ってきていると思う。

お店の看板、のぼりが気になって調べもせずに勢いで入った飲食店。
雰囲気や風情が気になって、その時の気分で出発したプチ旅行。
見た目とパッケージがかっこよくて、レビューも見ずに購入した家電。

完全に自分の好みや判断で選んだモノやとった行動は、結果的に最良の選択ではなかったとしても、ひときわ強く思い出に残る。

それでも検索するのは「失敗したくないから」。

だから自分にとって最高のモノを求めて果敢に挑戦するより、みんなが「良い」と評価した「そこそこ良いモノ」を選ぶ。

そうしていくうちにだんだん「自分の判断軸」がすり減り、最終的に「自分の選択」を信じられなくなっていく。


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別に失敗したときは、後悔すればいい。

前述のコンビニスイーツを買った僕のように、ネットを頼っても後悔することはある。

だったら、みんな同じ方向に向かう中で、自分自身の意見、判断に身を委ね、自分だけの道を進んだらいい。

そうして積み上がった失敗や後悔は、後に味わい深く「自分だけの人生」を彩ってくれるはず。

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