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あまみとの遭遇【東京 前野原温泉さやの湯処編】

ビジネスもスポーツも、物事がうまくいくコツは軸がぶれないこと。
フログを始めたとき、サウナブームに抵抗するかのように風呂に特化したブログを始めようと思ったのは、単にサウナが私は苦手だけどお風呂に入りにいくことが好きだったから。
しかし、スーパー銭湯に通えば通うほど、私は先輩サウナーの方々の湯気が出る身体をならしている姿をお見かけしたり、水風呂をすごく気持ちよさそうに入ってらっしゃるのでこちらもつられて、うっかり普通のお湯かと思って入ってしまいそうになる経験を重ねる度に、未知のサウナの魅力に惹きつけられていった。
気がついたら、風呂探しをする時の検索サイトはサウナイキタイになっていることに気がついた。アカウントまで作ってしまったが、まだトントゥはできていない。
いつもお風呂中心のフロ活だが、ついに私もやってみようかなサ活…といった感じで、お風呂のついでに、サウナがあるお風呂屋さんでは、毎回サウナも試しはじめた。モリコのフログは始めて早々にブレることとなった。

サ活のきっかけになったのは、東京板橋にある前野原温泉 さやの湯処。仕事が10時頃に片付いたのだが、世の中は緊急事態宣言下につき、この時間から入れるお風呂は限られている。
緊急事態であっても、公衆衛生の観点から営業してくれている銭湯には頭の下がる思いだ。風呂無しアパートに住んでいる人や、私のように風呂はあっても家で入りたくない人は助かるだろう。こちらも24時最終入場ということでありがたいのなんの。ガラガラの首都高は、まるで家から風呂屋の専用レーンかのような妄想をしながら22時半ごろには脱衣所へINしていた。

板橋の民度については、入場で後ろに並んでいた少年二人の会話からも測ることができたのであまり期待していなかったが、女子の客層はわりと大人な女性が多く、マナーも良い方が多かったイメージ。脱衣所も休憩所も広く、洗い場も豊富にある。広大な露天風呂には、地下から湧き上がった加水なしの源泉掛け流し(こちらも温泉ソムリエ五つ星) もある。黒湯が多い東京の天然温泉に珍しく、うぐいす色のにごり湯の源泉が自慢とのこと。


サウナは高温サウナと屋外に日替?ハーブのスチームサウナ小屋がある。水風呂も深くてしっかりしたものが一つ。
ここがあの板橋とは思えない温泉旅館のような趣の露天が広く外気浴も気持ちが良さそうなので、ここで、サウナーの先輩方がやっている1セットをやってみることにした。

サウナの世界では、初めにお湯に浸かることを下茹でというらしい。用語に造詣が深いのもサウナーの特徴だ。
天然温泉も炭酸泉も揃う最高の下茹で環境の中、なんとなく炭酸泉で下茹でした方が火が通りやすくなりそうなので、炭酸泉にて5分ほど下茹でする。
そこから高温サウナへ。
サウナーの世界では、サウナが前菜で、水風呂がメインディッシュ、外気浴がデザートというらしい。いちいち用語が洒落ている。
水風呂は怖いが、メインディッシュというくらいだから、前菜の先に待つご褒美として、ちゃんとサウナを頑張ればきっと気持ちがいいに違いない。
いつもサウナは覗き見程度に5分も入らないが、今日はわたしも1セット12分にチャレンジ。テレビがあるので、頭が暇にならないので頑張れそうだ。

贅沢にも貸切状態だったので、初心者のくせに一番上段を陣取った。上の方が熱いというのは本当だ。3分もたたないうちから汗が浮き出てきた。この小さな球みたいな汗のことをサウナ用語では、シャンパンというらしい。またもいちいち洒落ている。初めての本格サ活は最初の5分が一番の難関だ。え、これがあと倍続くの⁈的な状況がメンタルにこたえる。ただ、シャンパンがだんだん大きくなりポタポタと地面に落ちるのを見ていると何故か、次の5分は非常に早く感じた。あとはラスト2分。2分なんてあっという間だ、前菜は最後の一口だ。これを食べたら、メインがやってくるぞー!頑張れー!という脳内応援団に支えられて12分達成。
シャワーで汗を流し、水風呂へ。
めっちゃ冷たいはずなのに、体を縮めてゆっくりと沈めていった。

おや?なんだか冷たくない。むしろ気持ちいい。
しかも、縮めた身体から熱が出てきて、冷たいのにあったかい不思議な感覚に包まれた。
後から知ったが、これがサウナーの中では有名な天使の羽衣というらしい。サウナ用語にはコピーライターでもいるのだろうか?

デザートの外気浴は、外の露天ゾーンへ。真冬にマッパで外にいるのに、全然寒くないぞ。
このまま家に帰ってもよいくらい。
サウナ→水風呂→外気浴の間には余計なものを挟まず、この順番を遵守することで、この外気浴はサウナで得られる快感を最大化するらしい。ここでしっかりならすことで、次のサウナでの温まり方も変わるという。

2セット目、3セット目の12分はあっという間だった。そして3セット目の外気浴後に、腰掛け湯にて休んでいたときにそれは出現した。

見下ろす太ももから、キリンの編み目のように赤と白のまだら模様が浮き上がっているではないか。

何これ

ネットで検索したいけど、できない。

そして、なんか呼吸の感覚がちょっといつもと違う。頭がクラクラする。大丈夫かモリコ!
このままサウナで脳出血とかになってしまったらどうしよう、とプチパニックになる。

しかし、この頭のクラクラな感じが、食べたことないがマジックマッシュルームでも食べたかのような、お風呂でも味わえるブッ飛ぶ感覚に近いことに気づいた。私は誰、ここはどこ、今は何年何月何日、地球は何回回っているの⁈という声が脳内をリフレインして、Buddha barに描かれてるみたいな神々しいブッダが見えた気がした。
そして、そのブッダが言った。

ようこそ、ととのう世界へ。

風呂を出てからお決まりの牛乳を飲みながら、Googleに『サウナ 肌 網目』といれて検索してみた。

すると、この記事が最初に目に入った。

なるほど。あれこそが、

あまみ


Ume Yoshiokaさん、わかりやすいご説明、ありがとうございます。
このあまみが現れることが、ととのうのサインなのかもしれない。そしてブッダを召喚するための条件でもある。

まだまだ奥深いサウナロジー。
今後は、活動内容にフロガーだけでなく、サ活も取り入れて深堀していきたい。

ととのいすぎて牛乳瓶の時空も歪んでいます。

前野原温泉 さやの湯処

東京都板橋区前野町3-41-1
http://www.sayanoyudokoro.co.jp
入館料 大人870円 土日1100円
レンタルタオル あり
源泉掛け流し あり
サウナ 高温とスチーム 
水風呂 あり
露天風呂 あり
お風呂の種類 豊富
外気浴スペース あり
客層 民度は低いが女性はお行儀よし
アメニティ 揃ってる。日本酒化粧水使い放題で太っ腹
ドライヤー あり
駐車場 あり
フロガーポイント 生源泉とやらが気持ちいい!

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