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生きるとはチーズを探す旅

世界中で幅広く読まれる名著「チーズはどこへ消えた?」を読みました。

2匹のネズミと2人の小人

本編となる物語に登場するのはスニッフとスカリーという2匹のネズミ、ヘムとホーという2人の小人です。この2匹と2人が巨大な迷路の中でそれぞれの望むチーズを探し求めているところから物語は始まります。やがてこの2匹と2人は自分たちの望むチーズを見つけますが、それからしばらくするとそのチーズが消えてしまいました。そこからの2匹の行動と2人の行動が、その後の明暗を分けるのです。

変化にどう対応するか

チーズが消えた事実に直面し、あらかじめ小さな変化を察知していたスニッフとスカリーはすぐに次のチーズを探す行動に出ます。一方、自分たちの望むチーズがあることに慢心していたヘムとホーは小さな変化には気づかず、ある日突然チーズが無くなったことにうろたえます。その後も、変化を受け入れられずいつかチーズが戻ってくる、戻ってこなければおかしいと意固地になるヘムと、次第に恐怖を覚え始め恐る恐る次のチーズを探す旅に足を踏み出すホーとで行動が分かれます。つまり、この2匹と2人は環境や状況に対する世の人の対し方をざっくり4タイプに分けた性格を表しているのです。スニッフは変化に敏感であり、スカリーは行動力があり、ヘムは変化に対して硬直的、ホーは恐れる、という風に。

この物語を何に活かすか

それは仕事かもしれないし、趣味かもしれないし、私生活かもしれないし、恋愛や家族関係かもしれない。大事なのは、各々のチーズを常に点検し、古いチーズになっていないか、新しいチーズを探す勇気を持てるかということだろう。我々のうちの大半の人は、既得のものが侵害された場合ヘムのような態度をとることが多いと思います。そこからいかにホーに変われるか。そこが人生で常に自分の望むチーズを手にするための分岐点となります。

ところで…

実際、チーズはどこに消えたのでしょうか。ネズミと小人の胃袋?何か大きなものによって動かされた?神様のいたずら?解釈はいずれもあるのではないかと思います。

もし胃袋だとしたら、それはその環境にいる人たちがそれを食いつぶして消費していくことによる変化を当てはめられると思います。もし何か大きな力によって動かされたのだとしたら、それは外的な力による環境の変化を当てはめられると思います。もし神様のいたずらだとしたら、予期せぬ事態から環境が変化することを当てはめられると思います。いずれにせよ、チーズがなぜ無くなったかではなく、どんなチーズも何かしらの理由で無くなりうるということ、その変化にどのように対応するかで明暗が分かるということが大切なのだと感じました。


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