CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその5 チームビルディングまとめ
CTOを長年やってるとよく聞かれる質問です。
CTOの仕事ってどんな仕事があるんですか?
から始まったCTOの業務についてのその5です。
チームビルディング
チームビルディングのまとめです。
エンジニアを採用した時から退職に至るまでをCTOが考えるのは当然ながら、一人ひとりをまとめたあげた上で組織にマッチングさせる事がチームビルディングです。そのため、一ヶ月とか半年で成果が出来るものではありません。子供の成長を楽しみにする様に、組織の成長、エンジニア一人ずつの成長を考えます。
今で満足しては駄目です。必ず1,2年後に問題に直面します。
マネージャー職の配置と育成
コミュニケーションが高い有望なエンジニアが居たら、来期からマネージャーをやってもらう事にします。その時に2,3年後と考えて、そのマネージャーには、次のマネージャー候補、右腕エンジニアを想定してもらいます。
何故なら、組織構成を考えた時に、一人のマネージャーには、5人から10人のメンバーが適切です。10人を超えると見きれないためです。ビギナーマネージャーには3人程度が良いかもしれません。
且つ、ベンチャー企業は基本的に拡大を目指しています。エンジニア組織も拡大させていくためには、マネージャーを増やすことがマスト条件になります。このため、現構成からの次のマネージャー候補を常に育成していく事が必要です。これを新人マネージャーにもタスクとして依頼します。
もし、これをやってなかったら、あたなのマネージャーに明日からでも依頼しましょう。
そして同時に、育成が間に合わなかったり、違った場合に備えて外部から入ってもらう事も想定しておきます。マネジメント層の採用には、1年くらい掛かります。
シャッフル人事
優秀なマネージャーなのに、なかなかマネージャー候補を排出出来ないマネージャーがいます。マネージャーが出来すぎるために下が育ってない可能性があります。組織が長く同じメンバー構成の場合は、ノウハウが頭の中に入ってしまってタコツボ化している可能背もあります。こいういう時は、無理やりですが、優秀なマネージャーを外して、小さい若手中心の組織を担当してもらって、その組織から新しいマネージャーに上がってもらいます。パフォーマンスは一時期落ちますが、長い目で見れば総合力は高まります。反対意見も沢山でますが、CTOとしておおなたをふるいます。
自分の右腕探し
前述から出てきている通り、長い目でマネジャーを育てるのですが、自分の右腕探しもCTOとして重要なタスクです。内部からアサイン出来れば良いですが、可能性が低いです。何故なら、既に採用した人達は、過去の自分が採用出来た人達です。これから組織をもっと成長させるためには、より優秀な右腕が必要となります。もしかしたら自分よりも優秀な右腕が必要です。この人材が中から出てくる確率は低いです。そして、右腕探しは時間がかかります。探すのも大変だし、口説いて入社してもらうのも時間が掛かるし難しいです。2,3年先を見据えて戦略的な動きが必要です。
まとめ
チームビルディングでは、2,3年先を見据えて、将来のボトルネックポイントをなくす動きを先手先手で取っていきましょう。大きなプロジェクト管理だと思えば良いと思います。WBSに落として、ボトルネックを解消しながら、時にはクリティカルパスを短縮させながら、業績と業界の速度と調整させる事が必要です。
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シリーズ記事まとめ
CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその1 会社組織内での話
CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその2 チームビルディング/採用
CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその3 チームビルディング/評価制度
CTO興味ある人へ:CTOの業務についてその4 チームビルディング/キャリア戦略
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