『スマホを出さずにキャッシュレス決済、家の鍵にもなる指輪「EVERING」』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.4.18
■スマホを出さずにキャッシュレス決済、家の鍵にもなる指輪「EVERING」を使ってみた
シンプルな発想ながらアイディアに衝撃を受けたガジェットがコレ。指輪の中にプリペイド型クレジットカードのチップを内蔵させた「EVERING」です。
「EVERING」は電池不要で決済できる
リング型ガジェットは過去にもありましたが、活動量計や睡眠記録を目的としたものだと複雑な回路と電池が必要でした。
そうなると衝撃にも水にも弱くなるため、スマートウォッチよりも肌身離さず身に着け、存在すら忘れてしまうことも多い指輪型であることが故障の原因になりそうな気もしていました。
NFC決済に特化したEVERINGの場合、回路も電源も不要で支払いができます。
Suicaカードもプラスチックカードなのに支払いができますし、最近のクレジットカードも機械に差し込んだり磁気部分をスライドさせて読み込ませるようなことなく、非接触タッチだけで支払えます。
プラスチックカードで実現できるのだから、指輪の形状にしてもタッチ決済できるだろう、というのは確かにそうなのですが、何となく指輪型ガジェット=OURA RINGのような回路入りのものだという先入観があって、EVERINGのような決済に特化したものを想定していなかったので驚いたのでした。
スマホアプリでチャージして使うプリペイド型
チャージ型は、もし紛失した時もチャージした金額までしか失わないというメリットと、チャージした時点で引き去るため予算管理がしやすいというメリットがあります。
タッチだけで決済できるため、路上ですれ違いざまにチャージ額を抜かれることはないのかな?と少し心配になりますが、本人認証や承認操作などを省略してタッチだけで支払える体験を提供することとトレードオフではあります。
スマートロック「bitlock」と連携可能
つまり指輪で玄関ドアの鍵を開けられるようになります。
EVERINGの充電不要=いつでも身に着けている・外さない、が役立ちます。
リングをかざすと支払い完了、も面白いですが、リングをかざすとドアが開く、も面白そうです。
サムターン側と玄関の外側の両方に後付けの機械を付ける必要があり、見た目にも野暮ったいのが少々残念です。
ドア自体に完全に内蔵させたものがあればスッキリした見た目になったり風雨で壊れにくくなったりするのかもしれませんが、いざ壊れた時はドアを分解するなど大変そうですし、この手のガジェットは進化が早いので住宅の寿命に寄り添うより取り替えやすい形状の方がいいのでしょう。
リング買い切り19,800円~、月額500円でも利用可能
Apple Watchと価格を比較するのは違うかもしれませんが、面白ガジェットとしては手が出せる金額帯です。月額500円という値付けは「年会費6000円のクレジットカード」と捉えるとユーティリティ不足で微妙かもしれません。
指輪で玄関ドアの鍵を開けられる体験をしたい場合は4月30日まで割引キャンペーンを実施中です。
玄関ドアの鍵の開け閉めに月額1700円と考えると正直むむむ・・・となってしまいますが、ちょっと未来っぽい体験をしてみるのにガジェット代として2年で4万円、と捉えると気持ちのGOサインが出しやすい、かも。
スマホ以外のガジェット、特にウェアラブルガジェットの幅が広がってきていることは興味深いと感じます。名探偵コナンの腕時計型麻酔銃のようにかざして使うARガジェットとしてのスマートウォッチの登場に一番期待しているのですが、モニターのないリングガジェットもIDや認証の用途として新しい使い道が広がりそうな予感。
まずはオフィスの入館証がリングにならないかなーと思ったりもします。
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