『AirPodsにカメラが付く?ハンドジェスチャー認識だけじゃもったいないので妄想拡張してみた』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.7.2
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■耳にも目あり。AirPodsにカメラが付くかも?
イヤホンにカメラが付くといっても、コントローラーが付属せず手のジェスチャーで操作するApple Vision Proと組み合わせることで
といった使い方が予想されています。
Apple Vision Proを持っている人はごく少数、に対してAirPodsを持っている人はものすごく多いという状況ですから、AppleがVision ProのためだけにIRカメラを搭載するというのはちょっと違和感を感じます。
ギズモードさんのこの記事でも、
と、いつも通り音楽を聴くシチュエーションでもジェスチャー操作が使えると便利そうだというアイディアを出されています。
個人的にも、最近の暑い日ざしの中でイヤホンを挿してウォーキング中、汗をぬぐうタオルがイヤホンに触れて音が止まることがよく起きるので、タッチ以外で操作できるのであればありがたいと思います。
でも天下のAppleはもっとスゴイことを考えているに違いない!
もっと妄想で拡大解釈をして夢を広げてみましょう。
AirPodsユーザーみんなで空間スキャン
毎年1億台売るAirPodsにIRカメラがつき、1億人が周囲の空間の奥行データをスキャンし続けたら、世界中の屋内外の空間データ地図が作れるんじゃないでしょうか。
プライバシーやセキュリティが心配な面はありますが、これからドローンが空から荷物を運び、ウーバーの配送ロボットが弁当を持って道路を走る時代、正確な空間地図は絶対的に必要になります。
トイレの清掃ロボットも多数開発されていますし、
おなじみのネコ型配膳ロボット「BellaBot」も新型が発表されました。
街中の地図はGoogle Mapのスキャンカーのような大掛かりな事業としてのスキャニングで作成されるでしょうけれど、レストランの空間データを1軒1軒作るのは大変です。
AirPodsをつけたお客さんが来店するたびに空間地図ができあがっていく、分散型で集合知っぽい地図の作り方のほうが現実味があるんじゃないでしょうか。
自分の家の中の空間データなんて誰も供給してくれないのは間違いないですしね。
「鳥の目」で視覚障碍者の街歩きを助ける
AirPodsが目の機能を持つなら、前向きに2個の目を持つ人間に、鳥と同じく「横」に目がプラスされるとよいのではないかと思います。
引用の引用になって恐縮ですが、上記ユニバードさんブログによると、鳥は顔の横に目がついていることから全体で340度の視野を持つということです。
IRカメラの向きにも依りますが、人間が見えてない視野の外の情報をAirPodsで察知して音声で教えてくれるような使い方で、街歩きの安全性を高めるような使い方はできないでしょうか。
特に目が不自由な人には顔の両サイドから広い視野をAirPodsがモニターして、壁や段差、障害物、近くにいる人などを察知できると、外歩きの手助けになります。
スマートグラスで視覚障碍者の歩行補助をするプロダクトもありますが、非常に高額ですし、メガネ型なぶん人間と同じ視野と方向しか見ていないという欠点(?)があります。カメラ付きAirPodsと組み合わせると最強になれそうです。
AirPods装着者が道路のセンサーに
クルマの自動運転も道路に設置したセンサーと連携する方向で検討がされています。
このセンサーとして「AirPodsを装着した人」を活かせば、より道路交通の安全性を高められますし、自動運転が実現しやすくなるのではないでしょうか。
AirPodsのIRカメラで「動くもの」を検知した人が近くにいることを、見通しの悪い交差点に進入する自動運転車に通知することで、自動的に減速する。こんな連携ができると、道路にセンサーを埋め込む手間とコストが大幅に削減できますし、メンテナンスコストも下げられます。
もちろん人通りが少ない時はデータがなくなるなど安定性には欠けますが、田舎の路地すべてにセンサーを設置するほうが非現実的ですので、イヤホンやスマホなど分散型の設備と連携する方が実現可能性は高そうです。
最強のウェアラブルデバイスはイヤホン
いつもどおり勝手に妄想を広げてみましたが、AirPodsのようなイヤーデバイスには拡張の可能性があると改めて感じました。
スマートグラス・スマートウォッチ・スマートリングよりも特別感がなく普段使いされているのも「みんなで空間スキャン」のようなことをやるのに向いています。
AI翻訳機能を搭載するようなわかりやすい進化も起きていますし、ウェアラブルデバイスの中で一番現実的に生活を変えられるのがイヤホンではないかと思います。
AirPodsにIRカメラが搭載されるかどうかも現時点では噂レベルの話ではありますが、もし本当に搭載されたらAppleらしい新しい使い方を提案してくれるに違いありません。発売されるとしても2026年らしいので、気長に待ちましょう。
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