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『レーザー除雪!?これはジョークだけれどデジタルツインにつながる道』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.7

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■レーザー除雪!追い越したら焼かれる!関東大雪だけどこれで大丈夫!

ジョークですよ。

久しぶりの関東での大雪、大丈夫でした?
我が家は「東京で積雪5cm」の時になぜか30cm積もってしまうので今回も相当警戒していましたが、10cm積もったかどうか程度で済みました。

雪国で使われる最強の除雪道具「クマ武スノーダンプ」も完備しているので、プラスチックのスノースコップで除雪するより何倍も早く除雪できます。でも重たい雪を筋力で除雪するのはシンドイもの。

上記のような「レーザー除雪」ができたらどれほど楽だろうかと筋肉除雪するたびに思います。それに車庫の屋根の上から雪下ろしする時も便利そうですよね。

「追い越したら焼かれる!」はもちろんジョークで、本当は先を走っている除雪作業車の安全確保のための追い越し規制のためのレーザー光線です。

でも、これが実用化されてほしいなぁ。
レーザー除雪、実際には実現可能なのでしょうか?

関連:

続報:レーザーではなくホロライトというものらしいです。


遠赤外線の除雪は実用化済み

雪や氷は、2.7ミクロンの波長をもっとも吸収します。

しかしながらこの波長を発生させるには400℃以上の熱源が必要になりロードヒーティングやルーフヒーティングには実用的ではありません。

当社のCHU融雪システムでは次に吸収率の高い9.8ミクロンを使用しています。
9.8ミクロンの波長は20℃前後の熱源で発生するためランニングコストも抑えられ実用的です。

レーザーではなく遠赤外線での融雪技術はもうあるようです。

遠赤外線は目に見えず、氷の中にも浸透して、共振させて温めて溶かすことができます。熱伝導で溶かすのではなく遠赤外線を放射して溶かす仕組みなので、電気代がかなり抑えられるのが特徴だそうです。

また遠赤外線の放射装置そのものが高温になるわけではないので、熱に弱い素材を使っている屋根などにも埋設することができます。

筋肉除雪しなくていいのは美点ですが、レーザー照射で一発除雪のような見た目のロマンはありません(笑)


レーザーは「光る車線」に使われている

吹雪、降雪、ホワイトアウト・・・走行時の視界不良や、真っ白な路面状況でどこを走って良いか分からない時、「帯状ガイドライト」は緑色のライトで路肩ラインを表示。運転支援を行います。

雪が降った時はクルマに乗らないので知りませんでしたが、雪国の高速道路では車線をレーザーで光らせる技術が導入されているそうです。

これは光るだけで雪を解かす機能はないようです。むやみに溶かすと水が再び凍って余計に危ないというのもあるのかもしれません。


道路にセンサーも埋め込んで自動運転に

トヨタはこの新技術「光ファイバーを使った路上センシング」について、AI機械学習を活用し、複数の人やクルマがいる場合でも路上にいるものが何なのかを判定、それらの数秒後の行動を予測することで、潜んでいる危険を早期発見することを目指す。さらに、この技術を実際の道路に設置して長期間データを取得し、実用化に向けた機器仕様や施工技術などについて検討していくという。

道路に遠赤外線ヒーターや車線レーザーを埋め込むのに加え、トヨタ自動車は鹿島建設と共同で「光ファイバーを使った路上センシング」を研究しているそうです。

クルマに備えたレーダーやカメラだけで安全確保するのではなく、道路側からクルマに情報を提供することで安全性を高める取り組みです。歩行者が歩いていることも検知できるほどセンサーの感度は高く、AIを使って何がいるのかも解析できるとしています。

「レーザー除雪!追い越したら焼かれる!」は実際は追い越しさせないようにする可視光線だったわけですが、道路に埋め込んだセンサーで歩行者の飛び出しを検知したら、レーザー光線で歩行者とクルマに視覚的な警告が出せてもいいかもしれませんね。

道路埋め込み型センサーに心配事があるとすれば、年末や年度末の無駄な道路を掘り返しでしょうか。センサーを埋め直しで高コストになるようなことが起きなければいいのですが。


道路センサーをデジタルツインに

東京を走る鉄道やバスにセンサーがついているから、Mini Tokyo 3Dでリアルタイムに車両の走行状況を3Dマップに表示できるわけです。

もしすべての道路にセンサーが埋め込まれ、歩行者や自転車、犬や猫の歩く様子まで検知できるようになれば、超リアルなデジタルツインも実現できるはずです。

交通事故の防止や路上犯罪の防止などセキュリティ面でも使われそうですし、通行量をリアルタイムに計測して都市計画に活かしたり、実際の街と連動する「grand theft auto」を作ったりするのも面白そう。

自動運転の実現用に埋め込んだセンサーでデジタルツイン都市を作って、Apple Vision Proをかけて自宅にいながら東京を歩くなんてMR体験は凄いでしょうねぇ。

道路工事が必要なので10年や20年では完了しなさそうですが、30年後には夢とSFでしかありえなかったデジタルワールドが実現している、かもしれません。

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