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『Sketttのタレント宣材写真提供サービスに生成AIが組み合わされば。AI時代の働き方革命』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2023.12.17


■Skettt タレント×マーケティングで成果を最大化する

Skettt(スケット)は、有名タレントの宣材素材提供サービス。
これまで大手企業に限定されていたタレント起用のハードルを下げ、
1ヶ月〜簡単に全国的に認知されているタレントが活用可能。
タレント選定〜クリエイティブ制作、効果測定まで、事業ブランディングを一気通貫してサポート。

いつもの通り、今朝もGoogleアプリでレコメンドされるまままにテック系のニュースを掘っていたのですが、その中に広告として挿入されていたのがこの「Skettt」というタレントの宣材写真を提供してくれるサービスです。

これ、生成AIでもっと進化できますね。

そして、「AIの進化で人間が働かなくてもAIが稼いでくれる」が実際に起きそうです。

今日は「AIが稼ぐ」とはどういうことなのか、これから先の未来に働き方がどう変わっていくのか、Sketttのサービスを例に考えてみたいと思います。


本人稼働なしの収益化ニーズ

本人稼働するより安くタレントが使え、タレントも1日24時間しかない壁の限界を突破できるというお互いのニーズがマッチしそうなのがこのSketttです。

タレント側には間違いなく「本人稼働なしの収益化」のニーズはあります。
消費者は以下のような広告の場合だと、撮り下ろしたのか既存写真を使ったのかの区別はつきません。

こういう露出の仕方なら、あえて新規に写真を撮り下ろす必要がないケースも多いでしょう。

最適な訴求を演出する
4万枚を超える多様な素材
各タレントの提供素材数も200~400枚と業界最多。

タレントは1人200枚~400枚の写真を撮るための稼働時間を確保すれば、あとは自分の人気を高めることのほうに時間を使うことができるようになります。


「実稼働では稼がない。稼ぐのはAI。」時代の働き方

タレントはまさしく当てはまりますが、タレント以外の一般労働者も含めて、今後のAI時代の働き方は

・価値向上のための活動は無償に近い状態で実稼働する
・収益をあげるのはAI稼働

となり、

・人間の本人稼働で「稼ぐための時間在庫」が24時間に限られる人

・AIで「稼ぐための時間在庫」を無限大にでき、価値=単価を上げるために本人稼働の時間を充てられる人

に分かれていくと予想しています。

AIに仕事が奪われるのではなく、またAIが稼いでくれるから人間は寝ていていい、でもありません。いずれにせよ働くのですが、働いた結果に得られる収益が「在庫無限大」か「時間単価×24時間の上限」になるかの違いです。

働けど働けど我が暮らし楽にならざり。

これは基本いつでも誰でも変わりませんが、成功した暁に得られる収益額は、AI活用できた人と自分の時間を直接売った人で大きな差が生まれます。


メディアでのタレントの位置づけも二極化

とすると、タレントやインフルエンサーと、彼ら彼女らを使ってビジネスするメディア側の関係性は真っ先に変わりそうです。

テレビやYouTube、インスタグラムなどで「自分自身の人気をあげるための営み」に対するギャラは下がっていくとも予想されます。

テレビ番組の制作費は下げ圧力がかかっていますし、

・既に認知度が高いタレントに局側がギャラを払い番組の認知度を上げCM広告費を稼ぐためのタレント

・自身の認知度を高めるためにタダ~低いギャラでも出演するタレント

と仕訳けられていくのではないかと思います。


生成AIで踊る、しゃべる、会話する、に進化するはず

しかし現状、Sketttではタレントの宣材写真について、衣装の色替え程度に留まっています。タレント本人の稼働なしに宣材だけでCM映像を作れるほどのサービスにはまだなっていません。

今は衣装の色替え程度

Sketttでも当然検討されているとは思いますが、最近の生成AIを使って、踊る・しゃべる・会話するなど、より本人の実稼働に近い状態のクリエイティブも実現っできるようになるだろうと思います。

遠いロケ地に行って大勢のスタッフも稼働して撮影するよりはるかに安価に、天候や撮影許可、エキストラの挙動など不確定要素を排除した状態で安定して広告制作できるという意味でも、今後タレントの生成AIによる稼働化は進むはずです。

1枚の写真があれば自由な動きを付けられるAIも既に登場しています。

顔が変形してしまう、動画としての違和感がまだある、など改善が必要な部分はまだありますが、必ず時間が解決します。

追い込めばここまでスムーズで違和感のない動画が今でも作れます。

Sketttでも最先端の生成AIを使った機能が、許諾をしたタレントから順に投入されていくのは時代の流れとして当然あるだろうと思います。


フェイク動画か、本人監修かが大事

本人やタレント事務所の監修は必要です。言うつもりがないことを言わされるのは「フェイク動画」、しかしちゃんと本人が発言内容を承認していればフェイクには当たりません。

アメリカではすでにニュースキャスターをAI化する事例も出始めています。こういうニュースではすぐに「フェイクが蔓延する」というコメントが付くのですが、タレントが本人稼働しないことやバーチャルタレントに演じさせることと、内容がフェイクであるかどうかは本来は無関係です。

同じことを発言しても影響力が大きいのがタレントやインフルエンサーの威力なので、確かにフェイク動画にはケアが必要ですが、見る側も「誰が発言したか」だけでなく「何を言っているのか」の内容のほうに注意を払う必要はあります。


時間を切り売りする働き方から脱する時

懸念点はありつつも、時代の流れはAIによる本人稼働なしの方向に進んでいますし、タレント以外の人も、時間を切り売りする働き方を見直す時期に来ているだろうと思います。

有名人でなくても使える、「実稼働時間に自分の価値を高め、稼ぐのはAI」を叶えるツールやサービスが発明されれば、時給制やタイムカードが過去の時代のものになるでしょう。

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