見出し画像

『LINEがNFTで流通する3Dアバターサービスを開始。Bondee対抗、メタバースの現実解』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.4.6

■LINEで使える3Dアバター サービス開始

LINE NEXTは、3Dアバターを作成できるNFT基盤の3Dアバターアプリ「AlphaCrewz」(アルファクルーズ)のベータ版の提供を開始した。日本を含むグローバルで利用できる。

細部まで自由にカスタマイズできるアバターサービスで、「LINE」のプロフィールアイコンや背景にも設定できるなど、LINE上でも活用できる。

ファッションアイテムを組み合わせて自分だけの3Dアバターを作成可能。アプリ内の3Dスタジオではアバターを使った高精度の動画を作成でき、SNSで共有できる。

LINEが3Dアバターのサービスを開始です。

急速にブームになった3Dアバターでメッセージコミュニケーションを行うメタバースSNS「Bondee」が、今回LINEが目指しているサービスに近いのではないかと思います。


メッセージングサービス×アバター=現在のメタバースの現実解

急速にメタバースブームが萎んでしまった現状、αUなどのような広大なメタバース空間よりも、BondeやLINEのようなメッセージングツールに自分を表すキャラクターを付加する方が、今はよいと考えます。

バズワードのトレンドとしては、メタバースからAIへの移行が鮮明。世界的に見ると投資についても、メタバースへの流れは退潮の方向にある。

携帯キャリア各社が大規模なメタバースサービスに乗り出しましたが、西田宗千佳さんが指摘されている通り、ライブイベントくらいしか来訪・再来訪する意味と魅力がありません。

ECをやるなら一覧性が高く検索や絞り込みができクチコミが読みやすい通常のECサイトの方が優れています。

コミュニケーションの場にするならBondeeやLINEのようなメッセージングツールに特化した方が使いやすく、道端の人と突然立ち話するようなことは現実的ではありません。

時代がぐるっと回って「ポストペット」の自分アバター版が最強なんじゃないかと思います:-p


3Dアバターのマーケットプレイスで収益化

LINEが提供するNFTウォレット「DOSI Wallet」と連携することで、アバター用アイテムの購入や、ユーザー同士でのアイテムの売買が可能。今後は企業・クリエイターとのコラボレーションも予定されている。

デジタルアイテムとしてアバターパーツを売買するのがLINEの収益源であり、企業コラボやクリエイターエコノミーとしての市場を創出する構想です。

アバターがLINE以外で使えないならNFTである必然性は低いのですが、NFTと謳った方がデジタルアイテムを売買可能・二次流通も可能だということが伝わりやすいと思います。

もちろんNFTに馴染みのない人も多いので「NFT=二次流通も可能なデジタルアイテム」くらいの認識が徐々に広まっていくと浸透しやすいかもしれません。


アバターファッションブランドの主戦場になる可能性

アバターパーツ専門のブランドが立ち上がりつつありますが、使う場所がないのが困りどころです。

「広大なメタバース」自体が流行り切れない現状、アバターファッションブランドを立ち上げても「メタバース」と「ファッション」のニーズの合成部分の市場しかありませんし、正直そのベン図の重なりの部分は小さく、かつ相性が悪い組み合わせだと思います。

しかし日本では誰もが使っているLINEがアバター化するならファッションアイテムの需要は結構高まるのではないかと思います。

LINEアバターでブランドの地位を確立できれば、今後もしかすると来るかもしれない大型メタバースでも人気となるでしょうし、フィジカルな服とデジタルなアバターアイテムと連動するビジネスも展開しやすくなると思います。


アバターのユーティリティをサードパーティーに広げるか

Web3サービスが続々登場
このほかLINE Xenesisは、グローバルNFTプラットフォーム「DOSI」(ドシ)のメンバーシッププログラム「DOSI Citizen」(ドシ・シチズン)について、日本でのサービスを開始している。

また「DOSI」で提供されるWeb3のファンコミュニティサービス「AVA」(エイバ)についても、日本でサービスを提供予定であることが発表されている。「AVA」ではK-POPなどのアーティストとファンが繋がれるWeb3を活用した新しいサービスが提供される。

着飾ったアバターの使い道は多い方がいい。
LINEで友達とメッセージを送り合う日常のシーンだけでなく、ライブハウスに行く、芸能人もいるパーティーに出かけるなどシーンに応じたファッションに着替える需要も発生します。

これがLINEが提供するサービスに限定されるのか、サードパーティーのメタバースサービスにも広げるのかが注目です。同じアバターの姿でサードパーティーのサービスにも出かけられるならLINEアバターの需要は非常に高まるでしょう。


バズワードとしてのNFT、メタバースの向こう側

地に足のついたサービスというか、需要側から作られたサービスにたどり着いた感があります。

NFTのアート投機や、何をしていいかわからない空っぽのメタバースは需要や必要性がわかりづらかった。個人間コミュニケーションのLINEにアバターという見た目が付くという順番、そしてそのアバターを着せ替える個性の表現、そしてファッションデザイナーのいる意味。きちんとつながった気がします。

Bondeeが登場した時にも同じように感じましたが、Bondeeはアバターパーツのマーケットプレイス構想やクリエイターが参加できるかどうかを発表していませんでした。しかし今回のLINEアバターは明確です。

LINEアバターがブームになり普及するかどうか。LINEは日本では圧倒的なシェアですが、グローバルではほとんど知られていないことがネックです。

Bondeeが急速に世界中で流行ったように、今回のLINEアバターをきっかけにグローバルで使われるサービスになれば、またはアバターでコミュニケーションすることが一般化すれば、NFTやメタバースが再び注目を集めるようになるかもしれません。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?