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『モトローラが手首に巻くスマホのコンセプトモデルを公開!奇種に見えるが実は正統進化型』~【web3&AI-テックビジネスのアイディアのタネ】2024.2.27

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■モトローラが手首に巻くスマホのコンセプトモデルを公開! スマホが腕時計に変形

 これはあくまでコンセプトモデル。2023年のMWCでは巻き取り型ディスプレイを搭載したコンセプトモデル「ローラブルスマホ」が紹介されたが、それと同様の扱いとなる。実現するとしてもかなり先のことになりそうだが、興味深い取り組みだ。

スマートウォッチの画面がスマホ並みに広くなればいいのに、とたびたび言ってきたのですが、スマホをグニャリと曲げて腕にバングルのように付けてしまえ!というコンセプトモデルがモトローラから発表されました。

巻き取り式液晶を備えた「ローラブルスマホ」が作れるくらいですから、腕に巻くくらい緩やかなロールは余裕でしょう。


腕に巻くスマホは情報機器の正統進化型

スマホを腕に巻くという使い方は、上記の写真のままだと不格好です。「こんな使い方をする人はいないよ」だとか「曲がっていて見づらいしタップしづらいし使いにくそう」と感じるかもしれません。

しかし実は、電話や情報機器の正統進化の方向性です。

曲がる、腕に巻く、というトリッキーに見えるデバイスが、なぜスマホの正統進化だと言えるのでしょうか。


常に「目に入ろうとする」ように進化してきた

結論はこれです。

古の「電話」は公衆電話でした。わざわざ行かないと見ることがありません。

電話が家庭に普及してきた初期は、なぜか玄関に置かれました。家を出入りする時に家族全員が目にします。しかし電話が鳴った時以外は基本的に意識することがありません。

その後コードレスフォンと子機が普及して各部屋1台になり、より目に留まるようになりました。電話をかける、電話が鳴るということをパーソナルな営みとして意識するようにもなり、目だけでなく深層心理に電話が入り込みました。

PHSとガラケーの登場で、電話が家の外に持ち出せるようになりました。行く先々で常に電話がある状態です。しかしこの時の電話機はカバンかポケットに入っており、液晶をいつも見ているような使い方はしませんでした。

「目に入ろうとする」という進化の片鱗がこのころに少し始まりました。背面液晶の搭載です。

画面保護のために折りたたみ型が主流になりつつも、開かないと通知がわからない不便さから、閉じた時の背面にも小型液晶が搭載され始めました。机の上に携帯を置き、背面液晶を気にして見ているという習慣がこのころから始まりました。

そしてついにスマホの登場です。iPhoneはストレート型の全面液晶で登場し、折りたたみ型が主流だった携帯電話の常識を覆しました。

画面が傷つく、折りたたみたい、という消費者の声をよそに、BlackberryやAndroidスマホ、Windows Phoneなども常に液晶が見える形を採用し続けました。

このころには机の上にスマホを置き、なんどきも画面が確認できるようにするのが完全に常識化しました。人と話をするときや食事時には電話を見ないというマナーもどこへやら。飲食店ではスマホで動画やマンガを見ながら食べている人が大多数になりました。

そしてスマートウォッチの登場です。
歩いている最中でもサブディスプレイとしてスマホの情報を確認したいニーズに対応するようになりました。

しかし、通知を受ける程度の画面サイズで、ガラケーの背面液晶を腕に装着したようなものに留まっています。

すべての情報をいつでも見たい。テーブルにスマホを置いている状態をいつでも再現したい。これを具現化しようとすると、こんなふうになります。


スマートグラスやコンタクトレンズ型が最強

常に「目に入ろうとする」なら、目を覆ってしまうのが最強です。

視界を遮るVRゴーグルではさすがに外出先でいつでもどこでもというわけにはいきませんので、本命はスマートグラスやコンタクトレンズ型のデバイスになるでしょう。

これなら文字通り、常に目に入ります。

コンタクトレンズ型の実現性はよくわかりませんが、メガネ型はかなり実用的な製品が多数登場しています。

モトローラの腕に巻くコンセプトモデルが製品化されるかはわかりませんが、常に「目に入ろうとする」という方向性で進化する過渡段階では、スマートウォッチとスマートグラスの中間製品として意外なニーズがあるかもしれません。

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