『「RIZAPの代わりにSTEPNはじめる」という発想のGameFiとの相性の良さ』~【新しいWeb3ビジネスのアイディアのタネ】2022.7.30
■「RIZAPの代わりにSTEPNはじめる」という発想のGameFiとの相性の良さ
第3次GameFiブーム「Move to Earn」の火付け役、皆さんご存じのSTEPN。歩いて稼げるトークンであるGSTの価格が10円を割り込んで久しく、「崩壊した」という評価ではあります。
サービス初期に爆益期があると必ず下がります。特にNFT自体での売買益が「歩いて稼ぐ」などの当初GameFi側で設定されているEarn方法の想定益を超えた場合は崩壊までの期間が早まり、下落幅も大きくなると考えています。
が、その崩壊プロセスは今回のメインイシューではありません。
RIZAP(やその他スポーツジム)に何十万も払って運動する代わりにSTEPNをやる、という記事をGoogle AIが見つけてくれたのでご紹介したいなと思います。
■RIZAPよりは安い
現在だとSTEPNのシューズはざっくり1足1 SOLちょっと。レアリティの高い靴はもっと高いですが、運動習慣をつける目的ならEarn額は気にしなくて大丈夫。
毎日45分のウォーキングをするなら9足必要なので、10 SOLあれば揃えられそうです。今日のソラナの価格は5600円少々ですから約5万6000円。
最初から9足で始めるなら、1足だけレベルが初めから上がっているものを買った方がお勧めです。歩いてEarnできるGSTの所持上限を上げるためのレベル上げが最初から不要になるので。1足高レベルなものを買っても6万円少々でしょうか。
RIZAPやその他スポーツジムと比べると、今のSTEPNは非常に安価に始められます。
■RIZAPやジムは義務的、STEPNは自主的
お金を払ったんだからもったいない。
の動機付けはジムもSTEPNも同じです。しかしジムは案外「お金は毎月払ってるんだけど今月1回も行ってないんだよね」という話をよく聞きます。
パーソナルも含めてジムは義務感をかなり要求される印象です。
しかしSTEPNは「歩くと稼げる」という動機付けにより、歩きたい・歩かなきゃ、の気持ちが自然と前向きに出てきます。
先に何万円も払っているのは同じなのに、気持ちが違います。
崩壊後の今のSTEPNではいくら稼げる、何カ月で回収できる、を考えるのはあまり意味がなさそうです。頻繁なルール変更で稼ぎづらくなるかもしれないし、逆にどこかで相場反転するかもしれない。Earn量は考えても仕方ない状況なのですが、でもなぜか「歩いて稼げる」というゲーミフィケーション体験が自然と毎日欠かさず歩くことを促してくれます。
■Move to Earnの「Move」に目が行くようにやっとなった結果
大ブームと相場暴騰、そして大暴落と崩壊の評判、多くの投機ユーザーの離脱を経て、ようやくSTEPNの本懐である「Move」に目が向いたユーザーだけが残っている状況になりました。
原資回収する術がなくなり仕方なく歩き続けている、通称「ウォーキングデッド」組も含めて、歩く習慣、歩く楽しさ、運動することで筋力や持久力が上がったことを実感している人が増えています。
これはトークノミクスの隆盛と暴落の期間というより、長くSTEPNを続けていたプレイヤーが運動の結果を実感し始めたということかもしれません。
つまり「稼げる」というお金の力より「運動の成果」の方が効果を出し始めるにはこのくらいの期間が必然的に必要で、投機とその結果はずっと早く出てしまうから時間軸がズレていた、と捉えると面白い。
■「X」の成果が出る時期に合わせたEarn設計
X to Earnは企画する運営側も、プレイするユーザー側も「Earn」の設計に注目してしまいます。
できるだけ早く稼ぎたいのは運営もプレイヤーも同じですから。
でも本質は「X」の成果が出ることを実感することであって、それに必要な期間に合わせたペースでEarn量やトークノミクスの安定を設計していくと「X」と「Earn」がちょうどよくなる。そういう仮説は試してみる価値がきっとあります。
急いては事を仕損じる、とはよく言ったものです。
STEPNは「歩くだけで生活する!」という規模は目指せませんが、運動習慣を身に着けるには結構リーズナブルな相場感になっています。もちろんさらに相場が崩れたり運営がサービスを終了するようなリスクもあるので自己責ですが、毎日の相場変動に一喜一憂していた時より精神的にも健康的です。
真夏の暑さで昼間に歩くのは危険ですが、朝晩に歩くのは気持ちいいですよ。
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