『Android版ChatGPTアプリの事前登録が開始』~【新しいweb3ビジネスのアイディアのタネ】2023.7.24
■Android版「ChatGPT」アプリ、「Google Play」で事前登録が開始
iOS版ChatGPTアプリから遅れること2カ月、ようやくAndroid版アプリの事前登録が開始されました。まだリリースされたわけではありませんが間もなく出るということでしょう。
Androidでも偽アプリに注意。公式はこちら
iOS版が出た時にも多発した、ChatGPTの偽アプリ問題がAndroidでも起きています。上記がOpenAI社が出している公式のAndroidアプリのダウンロードページです。
ChatGPTの名を騙る紛らわしいアプリというだけならまだしも、Androidアプリの場合はiOSアプリよりも公開審査が緩いぶんスマホから情報を抜くスパイウェアなどもまぎれている可能性があるため十分に注意が必要です。
PCなどと共通のアカウントでサインインすると便利
iOS版アプリが出た時に書いた記事でもご紹介しましたが、ChatGPTの利用にはアカウント作成とログインが必要で、そのアカウントをアプリでも共通化しておくことで便利さがグッと増します。
過去にChatGPTに問い合わせた履歴がアプリ版でも見ることができます。逆にアプリ版での利用履歴をPCなど他端末でも見ることができます。
これを利用して、あらかじめPCのキーボードを使って長い文章を使った問い合わせをしておき、スマホアプリ版では見るだけ・読むだけにする使い方ができます。
Androidアプリ版はリリース前ですが、PCで先にChatGPTに履歴をため込んでおくと、アプリリリース直後から使いこなすことができます。
Microsoft EdgeのBing ChatならGPT4が無料&今すぐ使える
Androidアプリは間もなく登場すると思いますが、今でもMicrosoft EdgeアプリをダウンロードすればChatGPTの機能をすぐ使い始めることができます。
なおかつChatGPT公式アプリでは「ChatGPT Plus」という月額20ドル(約2,800円)の有料会員のみが使えるGPT4が、Microsoft EdgeのBing Chatなら無料で使えます。
無料版のGPT3.5よりも賢いとされており(最近GPT4が劣化したという話題もありますが)、Webをリアルタイム検索して最新情報をもとに回答したりニュースソースのURLを提示するなど、GPT4ならではの機能もあります。
食べログなどサードパーティーが独自に作り込んだ「プラグイン」はChatGPTの有料会員しか使えませんが、リアルタイムWeb検索が使えるだけでもGPT4は便利です。
ChatGPTアプリを「会話形式で尋ねられる便利な検索アプリ」として使うだけならMicrosoft EdgeのBing Chatを無料で使えば十分でしょう。
スマホ×ChatGPTで何する?
スマホは閲覧や簡単な調べものには向いていますが、キーボード・マウス・複数のウィンドウを同時表示できる広いディスプレイを備えたPCでないと創作活動に向いていない。スマホ向けサービスの多くが簡単な入力+狭い画面を前提に最適化している。
スマホ向けサービスがクリエイティブに進化するには「コンバージェンス」=PCモードを使い、外付けキーボード・マウス・モニターを使うユーザーが増えなければならない。
という記事を昨日書きましたが、ChatGPTのアプリ版も同じ問題を抱えます。
ChatGPT自体は書類作成、文章要約、アイディアの壁打ちなど業務効率化にとても役立ちますが、見るだけが主で簡単な調べもの程度に使うことに特化した今のスマホでは使い倒すことが難しいと感じます。
先述の「GPTプラグイン」のようにサードパーティーが具体的な使い方を提示してくれれば用途が広がりますが、素のChatGPTとスマホの組み合わせでは多くの人にとってあまり使い道がないだろうと思います。
カレンダーと連携した執事AIがスマホ向きか
個人的にはスケジュールやタスクを常に把握している「秘書・執事・マネージャー」の役割をChatGPTのような会話型AIが担ってくれるとありがたいと考えています。
スマホは常に持ち歩き手軽に開いてみることができます。
かたや入力作業はメンドウなデバイスです。
であれば、既存データをもとにAI側からどんどん提示してくれた方が相性がいい。
カレンダーやタスクリストをもとに、今日1日の過ごし方を提示したり、タスクを忘れないようにリマインドしたり、移動経路と時間をあらかじめ調べて出発時間前に教えてくれたりするような使い方ができるようになれば、スマホとの相性はとてもよいはずです。
とするとGoogleカレンダーと連携するGoogle Bardのほうが実現に近そうです。GmailやGoogle Workspaceと連携すればさらに良い。
とはいえGoogleが執事AIサービスを提供し始めるのがいつかはわかりませんので、ChatGPTのプラグインを使ってカレンダーやタスクリストと連携して動く執事AIアプリを開発するのはアリそうです。
初めて会う人との打ち合わせが予定されていれば、その人のプロフィールを事前に調べておいてくれたり、おみやげを持参した方がよさそうな相手なら相手の好みを調べて買うべきアイテムを選び、買いに行くルートや出発時間まで組んでおいてくれる。EC通販なら注文してタイミングよく届けられるように手配してくれる。
ここまでやってくれれば秘書・執事・マネージャーいらずですね。
ChatGPTのAndroidアプリ版が出ることをきっかけに、会話型AIをスマホで上手に使うアイディアが発明されやすくなるとよいなと思います。
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