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まさにマネージャーの教科書 HIGH OUTPUT MANAGEMENTに学ぶマネージャーの本質とは?
帯に、世界で読み継がれる伝説の名著と書かれている1冊をご紹介いたします。著者は、インテル元CEOのアンドリュー・S・グローブ。1984年に書かれた本です。
本書は、「まさにマネージャーの教科書」といえる1冊です。
しかし、目から鱗の何かが書いてあるわけではありません。読み進めるのもなかなか難解な本です。しかしながら、凄い本であることは間違いありません。
本書の凄いところは、細かいんです。そして具体的なんです。マネジメントに関する詳細で具体的なノウハウ本なんです。だから書いてあることほとんどが重要であって、伝えたいことはほんの一部という類の本ではありません。
実際のマネジメントの業務は、当然ながら、その企業、その業種によって異なります。しかし、マネジメント業務の本質は一緒です。
このマネジメント業務の本質というのがやっかいで、本質が数多く存在するのです。その本質を各々の企業や業種に落とし込み、日々のマネージャーの仕事になります。
そして、何よりもやっかいなのが、マネージャーの仕事にはマニュアルがありません。作業に関してはあるかもしれませんが、マネジメント業務の本質に関しては、マニュアルがないのです。
そのため、同じ組織でも、上に立つマネージャーによって、生み出される成果が異なります。
その理由は、このマネジメント業務の本質の理解度により、そのマネージャーのアウトプットの量が違うからです。理解度が高ければ当然アウトプットの量も多いですし、理解度が少なければアウトプットも少ない。
だからこそ、同じ組織でも、そのリーダーが変わるだけで、成果が変わってしまうのです。
著者は、本書でマネージャーの最も重要な仕事を下記のように言っています。
マネジャー の 最も 重要 な 仕事 は、 部下 から 最高 の 業績 を 引き出す こと で ある。
これがゴールです。では、そのゴールをにたどり着くためのマーネージャーのアウトプットとは何と言っているでしょう?
「 マネジャー の アウトプット とは、 その 直後 の 監督 下 に あっ たり、 または 影響 下 に ある 組織 体 の アウトプット で ある」
と、定義しています。
それなので、マネージャーの役割とは、
マネジメントする組織、その組織の監督下や影響下にある組織体のアウトプットを最高の状態にすること
なのです。
本書では、このマネージャーの役割にしたがった、やるべきことを詳細、かつ具体的に解説しています。
本書から読み取った、マネージャーのやるべきこととして、特に重要なものを、5つをあげます。
1.情報収集
2.意思決定
3.計画(プランニング)
4.人事考課
5.教育訓練
マネージャーのやるべきことはこの5つつのことに集約されます。しかしながら、私がいる会社は小さな会社ですが、上記の5つをマネージャーがやるべき仕事だと教わったことがありません。
こういったことは、仕事ができて面倒見の良い上司が、飲みの場で、たまに授けてくれるレベルのものです。
本書の凄いところは、このやるべきことをさらに細分化、具体化し、おしげもなく公開しているところです。書いてあることの本質は再現性のあるものばかりです。
だからこそ、世界中で読み継がれているマネジメントの伝説の名著と言われているのでしょう。
一度、読んでとても理解できる本ではないので、何度も何度も読み返すべき本です。
もし、組織に属している人であれば、職位があがるたびに、また所属する組織が変わるたびに読むと、新たな気づきが得られる1冊でしょう。
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