![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/91413493/rectangle_large_type_2_30dc89529f36b4055ef34e0ed04f08ac.png?width=1200)
インド人と価格
インフレ率が高いインド。
モノの値段が徐々に上がっていくわけですが、
このモノの値段で、インドにいて、
おや? と思うこと。
空港の中や、ほんの一部の最新のスーパーで
なければ値札がないことです。
洋服や家電など、高いものには値札が
ついていることもありますが、
ほとんどは、商品自体に値札はなく、
商品が置いている棚にも値段は書いていません。
それでも、もちろん値段がすべて
決まっているわけですから、
一体どうなっているのでしょう?
まさか全部覚えているわけではないですよね。
からくりは、というか、そういうものなのですが、
インドには MRP(Maximum Retail Price) と
いうものがあり、
価格が日々変化する生鮮食料品とか、
豪奢品などを除き、
「これ以上の価格で売ってはいけない」
という価格を製品に設定しないといけません。
これは、商品を売る側が、無知の売手をだまして
高額で売りつけることがないように、
販売価格の上限を商品に明記することが
法律上定められているためです。
インフレ率が高いインドですから、
この価格設定があることで、どの店も
このMPR通りの価格で販売している、という、
状況になっております。
Maximum ですので、これより安くする分には
まったく問題ないのですが、
インフレはあるし、設定した
MRPはすぐには変えられないし、
ということで、結局、誰もこれを値札の代わりに
使っているわけですね。
ある意味?理想的のような、
カルテルのような、状態で、
同じ商品は、ほぼほぼどこの店で買っても
同じ価格になのです。
このあたりは、元々社会主義の影響が色濃かった
こともあるのでしょうが。。
例えばこんな感じですね。
キャップ近くに印字されているのがMRPです。
これだと、Rs.39(39ルピー)ですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1668829392818-FdjjPnnQNI.jpg?width=1200)
このように、パッケージの包装紙に
印字されているものもあれば、
商品の説明書きのところに
書き込んでいる場合もたくさんあります。
こんな感じですね。
![](https://assets.st-note.com/img/1668829495596-FPNpYu19Pb.png)
お次は、、ほう、そう来ましたか。
靴の中敷にバッチリ印字ですか!
![](https://assets.st-note.com/img/1668829526040-unNQ4CFCXo.png)
ほう、歯磨き粉は、パンチですな。
(商品が古くて P と、値段しか読めませんが。)
![](https://assets.st-note.com/img/1668829546192-adD9LiiE2n.jpg?width=1200)
他にも、マクドナルドでポテトにつけてもらう
ケチャップの小袋にもついていますし、
ありとあらゆるもののどこかに、
MPRが書いてあるのですね。
MRPは大抵細かい小さい文字で書いてあり、
表示されている場所も、
いろんなパターンがあるのですが、
日々暮らしていくうちに、駐在者は、
だんだんスキルが上がっていき、
数秒で見つけられるようになります。
よく日本からの出張者の方と
地元のスーパーなどに行くと、
「これって、いくらですかね?」と
聞かれて、
「ああ、100ルピーですね」と答えると、
「ええっ?!なんでわかるの?」と
ビックリされます。
いや、住んでいたら普通なんですけど。
そんなわけで、同じものは
どこで買っても同じ値段でしょ?
というのがインド人の感覚に
あるかもしれませんね。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?