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私が森のハープ弾きになった理由

2014年3月に、ブログ上で森のハープ弾きと名乗り始めてから6年が過ぎました。

初めてのnote記事は、森のハープ弾きとして生きていこうと思った理由について書いていきたいと思います。

私の生い立ち

私が生まれ育った田舎は、平野が広がる米どころ。

田植えが始まる時期には、カエルの鳴き声が響き渡ります。

のどかな田舎で、のんびり育ちました。

私の家は、ひいひいおじいちゃんの代は「阿久津材木店」だったらしく、どうやら木にご縁のある家系らしいです。

子供の頃にピアノを習っていましたが、ほとんど練習せず、バイエル終わったくらいのレベルでギブアップ。

音楽や楽器自体には興味があったので、中学入学したら吹奏楽部に入部しようかと思っていましたが、

犬夜叉というアニメにハマってしまって弓道部に入りました。​

高校時代はひたすらガリ勉。トップの成績で合格し、在学中もよく学年1位を取っていたので東大レベルを目指すも、受験鬱になり受験勉強から逃亡。センター試験直前に復活し、運良く宇都宮大学に合格。

どの大学だとしても、農学部の森林科学科を受けることは高校2年くらいから決めていました。
中学生くらいから、環境問題について憂鬱になるくらい考えていて、環境問題の解決に寄与できる人になりたいと思っていました。

環境問題解決の寄与といっても、例えば生分解性プラスチックのような、新素材を開発する研究者になるとか、環境保全、自然保護の専門の弁護士になるとか、いろいろな進路が考えられます。

私は、森林の分野から、環境問題へアプローチしたいと思いました。

スタジオジブリの宮崎アニメが大好きで、木々や草花の名前や性質をよく知るナウシカみたいになりたかったからです。

宇都宮大学大学 農学部 森林科学科は、元々宇都宮高等農林学校が母体で歴史があり、演習林も近くて実習がたくさんあり、充実した学生生活でした。

大学生時代も音楽には興味があったけれども、

るろうに剣心などに影響されて居合道の個人道場に通っていたのもあって、大学の管弦楽団とかに入るのはちょっと無理でした。

個人的にオカリナ、クリスタルフルート、篠笛、龍笛などに挑戦するもことごとく続きませんでした。

ハープとの出会い

大学4年の22歳の時、スタジオジブリ作品の「借りぐらしのアリエッティ」が公開されました。映画の主題歌は、ケルティックハープ奏者、セシル・コルベルさんが担当していました。

ハープといっても、オーケストラで弾かれるような大きいハープでは無く、130cm〜150cmくらいの大きさで、ケルティックハープ、アイリッシュハープ、レバーハープなどと呼ばれるタイプのものでした。

映画のCMで、セシル・コルベルさんがハープを奏で、歌う姿を見た瞬間、

これをやりたいと思いました。

最初に実物のハープに触れたのは、2011年1月。

宇都宮に月一くらいでいらっしゃっているクラシックのハープの先生の教室に行きました。

初めてハープに触れた瞬間、自分の世界が何十倍にも広がったような感覚になりました。

これは趣味のレベルにおさめられないと思いました。

大学卒業時に、居合道三段になり、大会で優勝するようにもなったので、

父親が卒業祝いに日本刀の真剣を買ってくれると言ってくれました。

しかし私は、真剣は後で自分で買うから、今はハープが欲しいと言い、カマックのバルディック27というハープを買ってもらいました。(真剣は社会人になってから実際自分で買いました。)

そこから私のハープライフがスタートしました。

自然ガイドのお仕事

卒業後には、那須にあった自然に囲まれたホテルの自然ガイドである

「森のコンシェルジュ」として働き始めました。

運のいいことに、当時栃木県に唯一住んでいるクラシックのハープの先生が職場の近くの黒磯というところにお住まいで、月3回レッスンを受けていました。​

毎朝、ホテルにご宿泊のお客様に、敷地内にある自然や植物のご紹介をするお仕事はとても楽しかったですが、在職中からいつか、自然ガイドで独立して生きていきたいと思っていました。

でも、自然ガイドで実際に食べていける人はごくわずか。

豊富な自然の知識を持った人でもボランティアだったり、週末の趣味程度に案内してたり。ちょっとした副業だったり。

今自然ガイドで生活していられるのは、このホテルと、この森と、この環境があるからであって、この場所を離れたら私には何の後ろ盾も無い。

お金を払ってでもガイドしてもらいたいと思われるようになるには、他と差別化しないといけません。

他の自然ガイドではできなくて、私しかできないことは何だろう?と、悩む日々でした。

自然ガイド×ハープの掛け算

ある時、自然ガイドと、ハープの演奏を組み合わせて何かできたら、もしかしたら面白いかもしれない。と思い浮かびました。

ハープが上手い人はたくさんいるし、素晴らしい自然ガイドもたくさんいる。でも、ハープが弾けて、自然ガイドができる人は、きっとほとんどいない。森の中で自然ついて語り、ハープを奏でたらすごく素敵なはず!

ハープって木でできてるけど、売っているハープの素材は多くが外国産の木材。需要と価格の低迷に悩む国産材で作ったら、日本の林業や木材産業の発展に寄与できるかもしれない。

「森のハープ弾き」になろう!

そう思ったのが、私が森のハープ弾きになろうと思った理由です。


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