小売りの未来
最近読んだ本の中の一つにダグ・スティーブンさんの著作「小売りの未来」という本があります。主にコロナ以後の小売業の目指すあり方について書かれています。
著者は目指す小売業の姿を10の型に分類しています。自分たちがどこを目指すかよく考えたのですが、いまいちどれかはっきりしませんでした。これは今後考えていきたいのですが、一つ言えることは、消費者によりより体験をさせることが必要になってくるのは確かなことだと思いました。通販でなんでも買えるようになった今、店舗をどう見せるか、著者は店舗をメディア化せよといっていますが、実店舗の存在価値を考えなくてはなりません。
よくよく店舗を見渡してみると、もう、ほとんどの商品がオンラインショップで買えてしまうんですよね。もちろん、オンラインショップは到着までに時間がかかりますし、実際の商品を見られるわけではないのですべてオンラインショップで完結できるわけではないのですが、実店舗の価値、をしっかりと見出さなくてはなりません。
森八ではセントラルキッチン方式をとっていて、工場で集中生産し、それを販売店舗に配送する形をとっています。セントラルキッチン方式は生産効率は良いのですが、商品がどのようにつくられているのか消費者は見ることができません。飲食店の中で集客できている店はオープンキッチンで作られているところも多くなりました。消費者としては安心感がありますし、何より自信をもってつくられているのだなと思います。
森八でも実演販売をすることがありますが、やはり人気があります。今は衛生面も考え、自粛しておりますが、今後は作っているところを見せることが和菓子店として、実店舗の価値を高める一つの方法ではないかと思います。
世界的にはまだ感染症の歯止めが効いていない状況ですが、ずっと続くわけではありません。消費活動が再開されたときに選ばれる店舗となることができるのか、自分の店舗はどう強みを発揮していくべきか真剣に考えなくてはなりません。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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