OMOとO2Oは何が違う?
OMO(Online Merges with Offline)と似た言葉にO2O(Online To Offline)というのがあります。
これらの考え方に基づいた施策はどちらも似ていますが、実は厳密な違いがあります。
まずO2Oというのは、オフラインからオンラインへの送出のことです。(逆も然り)
今までオフラインで提供していたものをオンラインにしていきましょうという取り組みですね。
これにはEC戦略だったりキャッシュレスもここに分類されてきます。
ここで、キャッシュレスやECってOMOと一緒じゃん!
と思われる方も多いと思います。
これには考え方の違いがあって
O2Oはオンラインからオフラインへ、オフラインからオンラインへ
それに対して
OMOはオンラインが当たり前の中で、オフラインの価値を提供していこう!
のような感じに分けられます。
O2Oはオンラインとオフラインを分断して捉えていて、両者の特徴からお互に送客し合うイメージです。
それに対しOMOはオンラインとオフラインが融合した考え方で、オンラインが当たり前になったからこそオフラインにできる価値を見出そう、みたいなイメージです。
結局のところ、どちらもゴールとしては顧客体験の向上ではありますが、重きをおく点に違いがある感じですね。
具体的に見ていくと、O2Oは例えば以下のような例があります。
・SNSを利用して実店舗への来店を促す(オンラインからオフラインへ)
・実店舗でECの広告(チラシなど)を配布する(オフラインからオンラインへ)
・実店舗の商品にQRコードを載せて、ECで買い物をする(オフラインからオンラインへ)
このように、それぞれが分断したものとして、相互のメリットを使いつつ相互に顧客を送出するイメージです。
これに対して、OMOは以下のような例があります。
・位置情報を用いて、近隣ショップの情報を通知する
・店舗の商品にQRコードを載せて、ユーザが検索を行うと、店員がその商品に対して接客を行う
・購買データだけでなく、チャットなどのコミュニケーションログから嗜好性や興味関心を判断したレコメンド機能
OMOの場合はデジタルでつながっている事が前提にあり、その情報(データ)を用いていかにオフラインでの接点を持つか、という視点で考えられます。
これを見ていくと、今後OMOの考え方で施策を考えるにあたって「デジタルマーケティング」というのは一つのキーワードとなるかと思います。
明日はその部分についても触れていこうかなと思います。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?