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【建築学生】卒業設計で評価されるために no.1

「卒業設計」について、前編と後編に分けて書いていこうと思います。

「卒業設計」は学部卒の僕にとっては集大成でした。頭を悩ませて、最後のアウトプットに全力を注いだ経験は後にも先にもない良い思い出です。

自分と向き合った後には、他人からの評価と向き合うことになります。学内と、学外と、審査員によっても様々な評価軸がある中で、それなりに戦うことができた自分なりの考えをまとめてみようと思います。

特有性か、あざとさか

自身の卒業設計に取り組む前、学内や学外で多くの作品を見て、どんなテーマにしようか色々と考えました。いくつか憧れの作品があり、それぞれテーマの特徴を分析していました。

「既存の文化や資源をベースにその地特有の提案」か
「新規の考えをベースに新しいものを構築する提案」か
自分の中ではこの2つの方針を意識していました。

前者は、地元の「お祭り」「伝統文化」「自然環境」などを活かし、より良い地域を目指すテーマ。

後者は、用途に限らず「空間の在り方」「建築の作り方」など建築に対する新しい考え方を示すテーマ。

前者は特に優秀な作品が多く「情熱もリアリティも固有性も表現できて本当に強いな、、」と思っていましたが、地元には面白い文化もないしと、早い段階で諦めました。今思うと安直過ぎたような、その割り切りも良かったような、という感じです。

後者のテーマで戦うことを決め、前者の「特有性」に挑む卒業設計が始まりました。

「あざとくても、目を引くような新しいものを作りたい」という思いを秘めながら、自身の卒業設計に取り組んでいきました。

突き抜けるインプット

誰しも基本となるインプットについて。

インプットは多い方が良いと思いますが、一点集中で良いと思います。自分の興味のあるテーマにのみ重心を置いて突き詰めるイメージです。

僕もアンバランスながら一点集中でした。1冊の本を軸に言葉を拾い、さらに知りたいことがあれば他の媒体も使うという流れでした。「家」をテーマにした僕は「権力の空間/空間の権力」が主軸でした。

問題とその背景、その解決策など、確かなインプットがあるからこそ、ストーリーが確立でき、提案に強度が出ると思います。きっと自信にも繋がります。

誰にも負けない特化型のインプットは、のちに誰にも負けない自分だけのアウトプットに繋がるはずです!

後編について

今回は主に設計を始める前段階について書いてみました。

後編では「表現」や「評価」などについて書いていこうと思います。合わせて、学外のレベルに打ちひしがれた経験も綴ってみようと思います。


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