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生まれてきてくれてありがとう

生まれてきてくれてありがとう。

二人の息子たちには全力でそう言います。きみたちが生まれて来てくれたから、母は結婚したことを後悔してません。こんな偏屈な母の所に生まれてきてくれてありがとう。母さんと呼んでくれてありがとう。最後まで四人家族でいられなくてごめんね、だけど母はいつまでもきみたちの母です。

あと、敬愛する師匠にも言いたいです。生まれてきて下さってありがとうございます。師匠がいたから、私はこの楽器を手に取って、今でも奏でています。師匠がこの世にいなければ、私がこの楽器を手に取る事はなかったかもしれません。手に取ったとしても、続けていなかったかもしれません。

生まれてきてくれてありがとうなんて、生半可に言っちゃいけない言葉です。生きていく事は苦行の連続で、人それぞれに苦労がある筈。私が能天気に誰かにそんな台詞を言ったら、私の苦労を知りもせず何言ってるんだ、と気分を害されるかもしれません。だからこの言葉は、本当に縁のある方だけ、愛する人だけに言おうと思います。

だけど、今年の1月29日に私が思ったことは。

川西賢志郎さん、生まれてきてくれてありがとうございました。家族でも友達でもないただのファンのこんな思い、重い以外の何物でもないだろうけど、だけどそう思わずにはいられませんでした。2020年の異常なコロナ下で、和牛さんのおかげで心から笑う事ができました。辛い時は、3年連続M1グランプリ準優勝だった和牛はもっと辛かった筈だと考えて乗り切りました。

川西さんは公式動画で、50歳になったらリッツカールトンの一番大きい会場でディナーショーをします、と仰ってました。13年後、私は記念すべき喜寿を迎えている筈。その日を万全の体調で迎えるために、健康管理をしなければ。お金もちゃんと貯めておかなければ。

ううむ、推しへの思い、恐るべし。こんなに前向きになれるとは。下手に病院に行くより前向きなパワーを得られるとは。副作用がなくて効果だけがあるなんて、どんな医者や薬より優れています。

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