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【伏線が秀逸】小説「いいからレジを打ってくれ!!」を(買って)読んでくれ!!
はじめに
今回は、友人の葉桜笛さんが今年10月に本を出版したので、ぜひ読んでほしいというnoteです。
先に言っておくのですが、このnoteを見て誰かが本を買ってくださっても、私には1円も入ってきません。
リンクはアフィリになってないので、本当に1円たりとも入ってこないです。
私のように「アフィリリンクから商品買ってやるもんか!」みたいな人が一定数いると思うので、そういう人、どうか安心してリンクから本を買ってください。ぜひに。
私には一銭も入ってこないから(しつこい)
誰に向けた本か?
小説を読みなれていない人のため
本作「いいからレジを打ってくれ!!」は、声優の養成所に通っている人が読みやすい小説になるように……という気持ちから書かれたものです。
台本は台詞とト書きしかないけど、小説は地の文がある。台本を読み込む練習に小説を読むといい
上記は、声優の養成所などで言われることがあるそうで(言われないところもあると思いますが)。
これを知ったことがきっかけで、小説を読みなれてない人が読みやすい小説を書こうと思ったそうです。
突然「小説読め!」って言われても、無数の小説の中から何を読んでいいのかわからない。
特に小説を読みなれてない人には。
ジャンルは?
作家は?
タイトルは?
本なんて、本屋には売るほどある(←実際、売ってるだろ)
だからこそ、簡単に読めて、感情がわかりやすく表現されている作品を作って、読んでほしいと思った、というのです。
そんなまっすぐで熱い思い、ある?
私、ないよ!?
私が小説書くときなんか、だいたい二次創作だし、自分の煩悩(とくにBがLするやつ)を燃料にしてぼうぼう萌えた……燃えた時しか書かなかった。
だから、このピュアッピュアな情熱に驚いた。
そして「余分なエピーソードを切り捨てて直球の表現にした」ということにもおおおっ、ってビビりました。
ご本人が例を挙げていたのだけれど
「ひまわりが咲く…」とかでなく直球で「夏」と描いています
なるほど。
小説書きって、余計な装飾というか、自分特有の表現したがるわけですよ。
例えば……
目が痛い。額を伝う汗が容赦なく眼球に流れ込んできてしみる。
拭おうにもパンパンに膨らんだマイバッグで両手がふさがっていた。
残念ながら、周囲を見渡しても荷物を下ろして一息つけるような木陰は見つからない。
意を決して一歩を踏み出すと、私の苛立ちを増長させたいのか、無数の蝉がジージーと煽るように鳴き始めた。
こんな感じでね、夏とか情景とかを表現しようかなと思ってしまうわけですよ……。厄介なことに。
そんな厄介なヤツを削ぎ落してもなお、ふわりと個性が感じられたのがこの作品。
説明がもう少しほしいなと思う部分もあるけれど、あえてそれを削ぎ落としたことが味になっているのかなと思います。
なので「小説って、なんかよくわかんない言い回しが読みにくいんだよね~」って思っている人が最初に手に取る1冊になってほしいなと。
葉桜さんもそう言ってた。
物語を読むのがちょっと苦手……。
でも、なにか読まなきゃいけない……。
しかし、どれを読んでいいのかわからない……。
上記のような人。
よかったら、この本どうぞ!!!
すごいなと思ったところ
先に言ってしまうと、伏線回収がね、よかったんですよ。
これがいちばんびっくりしたところです。
表紙と帯から、ほのぼのコメディ青春小説だと思って読み始めたので、読了後の驚きったらもう、ね。
ネタバレはしたくないので、これについては実際に作品を読んでほしいとしか言えない。
私(モリチガ)、そこそこ小説は書いてきたんですよ。
シナリオもお仕事で書いてましたし、編集側をやってたこともあります。
こんな文章書いてるけど、多少は文章書ける方(←真面目にやれよ)って思ってる。
だけど、私は勢いで書いてしまうので緻密に計画された物語とかを書くのは無理で……。
ミステリを読むのが大好きで、子どもの頃から書いてみたいとあこがれていたけど、書けなかった。というか、思いつけなかった。オツムの問題かなぁ(言い続けて早うん十年)。計画性の問題でもあるかもなあ……(事実)。
だから、秀逸な伏線回収なんてあこがれるわけですよ。
それを葉桜さんはやってくれた。
最後に「あ!?」ってなって、もう一回「あああ!?」ってなって、心地よかった。
いいなぁ、こんなの書いてみたいなぁ……と、とても羨ましく思った次第です。
その他
褒めてばかりだとアレなので、気になった部分なども。
個人的にはもう少し書き込んであってもよかったなと思いました。
気になった細かい部分を思うと、私、編集したかったな! とも。
次に出版する時は、電子にして私に編集させてほしいなぁ。EPUBも作るし。
デザインもできるし。
もしよければ!(え? 営業……?)
最後に……内容紹介
本をオススメするのに、内容を書くの忘れていたので紹介を……(どういうことだよ、私)。
この物語はコンビニで働く「谷さん」という一風変わった女性店員と、コンビニに関わる人たちのお話です。
主な舞台は、谷さんの職場。
レジでの「年齢確認」が事件(物語)の発端になります。
お酒やタバコを買うときに必要な「アレ」です。
ここから思いもよらぬ方向に物語が転がっていきます。
ギュンッ! って!!
私には絶対に想像(創造)できないストーリーです。
やっぱり、うらやましい……(ギギギ……)
詳しく説明したいんだけど、ネタバレだから我慢……。
ちなみに推しキャラはもちろん「谷さん」!
真面目なんだけどめちゃくちゃ濃いキャラでおもしろい!
特に、6章はぶっ飛んでいるのでお気に入りです。