【第8回】調整業という見えない仕事

お世話になります、森本です。

前職を離れ3年。激しいノルマや都会の喧騒から離れていたため、狭まっていた視野が少しは広がったかなと思います。自覚のみで、実はさらに狭くなってるみたいな状況になっていないことを望みます…

さて、今回は組織やコミュニティで必ずといっていい程必要とされる調整業という仕事を田舎のコミュニティの中で活用した話をしたいと思います。

調整業とは?

アサーティブ・コミュニケーションという言葉をご存知でしょうか?とか聞きながら調整業ってGoogle検索で引っかかるのかな?と思って調べて出てきたワードがこれでした笑

↑記事では、相手を尊重しつつこちらの意見を通すコミュニケーション術と書かれています。

なるほど。実際のビジネスの場ではこう言う姿勢で仕事をしていたら、いい成果が出やすいと思います。しかしながら、僕が考える調整業は少し違います。

それは…

徹底的に情報を抑え、仮説を持って行動することによって物事を前に進めること


だと思います。

実際僕は面倒くさがりやで気づいたらすぐ色んな事を忘れているタイプで、物事をじっくりコトコト進めるのが苦手なため、こう言う方向性ならこう転ぶだろうと言う仮説を元に事を進めます。

銀行員時代で上手く言った話は、新規のお客さんに初めて訪問する前に、同業種の仲のいいお客さんに事業の課題などを聞いて業歴、年商(界隈最強の帝国データバンクさんの資料に基づく)などから、新規先のニーズの仮説を立て、初回訪問の時にぶつける!みたいな事で、実際に刺さる提案に持っていく事が出来たりしました。

もちろん上手くいかない事も多いのですが、上手くハマれば、非常に物事がスムーズに進むので、仮説⇨実行⇨検証と言うサイクルは非常におすすめです。しかも情報を集める作業はセンスはいらず、ひたすら作業なので、コミュニケーションスキルが高くなかった僕にとっては、情報に助けられたと思います。

田舎暮らしでの調整業って?

上記の様な調整業を僕は実際の田舎暮らしに活用しました。

田舎での暮らしは、コミュニティのヘビーローテーションなので、移住した当初はめちゃくちゃ気を使いました。列挙すると

1.地域の相関図を自分の中で作り上げる

地域内では合う合わないみたいな関係性が多いので、テレビ番組情報誌の新ドラマの様な相関図を頭の中で作り上げました。合わない人の話はしないなどを社長や大家さんに聞いたりして作り上げて行きました。

「田舎は3軒家が並ぶと真ん中の家は両隣のどちらかと必ず仲が悪い、もしくは関係がよろしくない」

と言う仮説を立て実際に検証したりしました(笑)これはまだ仮説段階ですが、統計が取れつつあり、結構いい線行ってます。

2.ひたすら聞き役に徹する

田舎では都会の女性の井戸端会議だけではなく、男性の井戸端会議も結構あります。そこに顔を出してひたすら情報収集に徹するなどして、地域情報を聞きまくりました。僕はそこにおじさんたちが知らないニュー移住者の人の話などをして情報交換の場を作り上げ、情報を仕入れる体制をつくりあげました。

3.情報を整理し仮説⇨実行サイクルでコミュニケーションコストを下げていく

1.2で得た情報を元に仕事や出ごとなどで接する機会がある場合はこういった方向性でコミュケーションを取ろうなどと決め、上手く行けばよし、上手くいかなった場合は改善するなどして、いい関係性の構築に繋げて行きました。

調整業のすすめ

移住した当初は気を使いまくってたなーと思いつつ、自分の中でフレームを作ってその過程を楽しんだ事と、自分が気を使っていた以上に周りの方がいい人ばっかりだったので、取越し苦労だったなと思う側面もあります。しかし、こういった思考を持つ事で、地域での人間関係を構築する時にいざと言う時の大けがを未然に防ぐと言う効果が期待できると思いますので、一度お試しください!


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