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BTSとファン・エコノミーの未来

このnoteはJudy Knowsさんが書いた記事「BTS and the Future of the Fan Economy」を翻訳させて頂いたnoteです。 実はこの記事、3月頃に出会って翻訳しながら読んでいたのですが内容があまりにも学びになったので、Judy Knowsさんにメールさせていただき、翻訳のご許可をいただきました。できる限り調べて翻訳をしていますが、ニュアンスや謝りがある点もあるかもしれませんし、情報が古い点もあります。 21年1月2日公開記事で当時の情報

「音楽マーケティング」について、考える。 1/3 -戦略編-

コミュニケーションやプロモーションに関わる中で、これ迄色々なメディアからインプットしてきました。ただ、その中で「音楽マーケティングとは?」についてまとまった書籍や情報ってあんまり見たことがなかったので、一度まとめてみることにしました。 ページめっちゃ長くなりましたが、まとめた資料がこちら。 このまとめ資料は、私が「これは使える!」と思ったものを雑多に取り入れ、リミックスしたものです。ですので「ここは使えるから、つこーたろ!」くらいの感じで読んでもらえると嬉しいです。人によ

「音楽マーケティング」について、考える。 2/3 -キッカケと沼編- 其の壱

「音楽マーケティング」について、考える。「戦略編」を書いてから半年経ってしまいました... すぐにこの第二弾を書こうと思ってたのに...意志が弱く...お恥ずかしい。ここからは頑張ります!! そして「戦略編」を読んでくださった皆様、ありがとうございます!noteをキッカケに色々な方とお話できたり、音楽ナタリーで松島さんと対談もさせていただきました。(未読の方、ぜひ読んでいただけると嬉しいですっ) 第二弾となる今回。 当初「コミュニケーションデザイン編」というテーマでま

全アーティストのための音楽ストリーミング基礎講座

これからのストリーミング時代に向けて、いますぐできることをまとめました。必ず抑えておいてほしいことと考え方です。 インディーアーティストで自分で楽曲を配信しているアーティストの方、メジャーレーベルと呼ばれる大手レーベルのアーティストの方問わず参考になればと。 ストリーミングに関しては今後主戦場になるので、早めにファンベースを築き上げるのが最良の選択となります。ストリーミングは積み上げ型のビジネスですので。 Apple Music、LINE MUSIC、Spotify、Yo

音楽サブスクの再生単価はどう決まるのか?

音楽サブスク時代、アーティストへの還元率が低いと言われて久しい。 昨日も以下のはてな匿名ダイアリーが話題になっていた。 サブスク系音楽は1再生でいくら払われるのか? Apple Music 1.2円 LINE MUSIC 1円 Google Play Music 0.7円 AWA 0.7円 Spotify 0.4円 Amazon PrimeMusic 0.2円 上記は記事の中の1例ではあるが、1再生あたり0.2~1.2円の売上ということで還元は非常に小さく感じる。ただ、

「よくできてる」と言われるのは、負けである。

「いいねぇ、よくできてる」と褒められることがある。 広告の世界だけかもしれないが、 完成度が高くツッコミどころがないときなど、 基本的にはいい意味で言われる言葉だ。 自分の作品や仕事に直接言われることもあるし、 世の中の作品のことを指して言うこともある。 「よくできてる」と言われることは、 褒められてるってことだと思っていた。 だけど最近は、少なくとも自分の仕事や作品では、 初見の感想でこの「よくできてる」を言われたら、 「負けた」と思うようにしている。 なぜなら、

露出過多と「意味のイノベーション」

イノベーションに求められることは、人が見いだす価値の「意味」を変革することだ。いま、ろうそくは光源ではなくむしろ「暗源」となり、電球よりも暗闇のある時間をつくっているように──。ロベルト・ヴェルガンティ教授の「意味のイノベーション」はTakramでのものづくりと共鳴する部分がある。特に一冊だけの本屋「森岡書店」や花と手紙のギフト「FLORIOGRAPHY」など。 2018年前半は、TakramCastやTakram Radioと連動して、意味のイノベーションを引き続き取り上