霧箱の地に 灯りの粒はゆらぎ 数も前後もない永遠が 響きあう 握りしめていた 何かを 今 遠く忘れた ほんのわずかな季節のはざまに 晩秋から冬にうつろう朝が、深い吐息を…
ときどき詩人
2022年12月19日 15:57
霧箱の地に灯りの粒はゆらぎ数も前後もない永遠が 響きあう握りしめていた 何かを今 遠く忘れたほんのわずかな季節のはざまに晩秋から冬にうつろう朝が、深い吐息をはき昨日の色彩になごりの輝きを加えている柔らかな春は、いつか鋭角に肌をさす夏の光へ舞い上がるその輝きも足元の時を振り返えれば、秋色が大地にこぼれていた。今、歩いてきた道も 空も 遠く彼方にとけて私がふわりと浮かんでいる