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冬に至るほんのわずかな・・

霧箱の地に
灯りの粒はゆらぎ
数も前後もない永遠が 響きあう
握りしめていた 何かを
今 遠く忘れた

ほんのわずかな季節のはざまに
晩秋から冬にうつろう朝が、深い吐息をはき
昨日の色彩になごりの輝きを加えている
柔らかな春は、いつか鋭角に肌をさす夏の光へ舞い上がる
その輝きも足元の時を振り返えれば、秋色が大地にこぼれていた。
今、歩いてきた道も 空も 遠く彼方にとけて
私がふわりと浮かんでいる

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