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木のカエル

寒い中散歩に出かけた。

どうして覗こうと思ったかは、自分でもわからない。
いつもの公園の、いつも通る歩道にある木の洞。
目が合った。
「アマガエルだ」
アマガエルは、ツリーフロッグと言われる樹上性のカエル。
でも、冬眠する時は腐葉土などの土の中だと思っていた。
「こんなところでも寝ることがあるんだ」

昨年の夏は異常に暑くて、秋も暑かった。
目が合うと言うことは、完全に眠っていないのかもしれない。
中途半端な冬眠は餓死してしまう危険があるのではないか。
異常気象は、こんな小さな生き物達にも、暗い影を落としているのだと考えさせられた。
エサがとれる季節まであと少し、頑張って生き延びて欲しいとカエルに念を送った。

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