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美容師オワコン説は本当なのか~未来の美容師の為に

はじめに。

この記事は現役の美容師。美容室経営者。美容学校生。美容師を志すか迷っている若者。そして全ての子を持つ親御さんに読んでもらいたい。

 

日本において約20年ほど前に美容師ブームがあったのをご存知だろうか?

当時はなりたい職業ランキングの1位に選ばれるまでになり、一気に美容師人口が増加した。まあ、そのような急激な変化こそがブームというにふさわしい現象だったと思う。

当然、ブームであったのだからその後の衰退は急降下的だった。

10年ほど前から「付き合ったらダメな職業の3B(美容師、バーテンダー、バンドマン)」という言葉まで出てきた始末である。

私のような美容師が Bar に行き、隣にバンドマンが座っただけで確変モード突入だ。

なぜ美容師がオワコンと言われるのか?

10年ほど前から「ブラック企業」というカテゴリーが注目を集めた。

美容師はオワコンだ!と言う風潮が広まったのはその頃からだと思う。

当初は企業における劣悪な労働環境を表す意味で「ブラック企業」が使われていたが、そのうち企業だけでなく職業に着目した時に「企業」を取っ払って「ブラック」な職業。つまり、就職してはいけない「ブラック職種」に美容師が見事にカテゴライズされたのだ!

 

長時間労働、低賃金、残業代なし、昼休憩なし、土日休みなし、定休日も講習や撮影。

 

こう見れば反論の余地もない。圧倒的ブラックである。

しかし、それでも過去の美容師像は華やかなものであったはずだ。その理由は美容師自身がその過酷な環境を受け入れ、それでも人を綺麗にする為には自己犠牲は仕方ない。

我々、美容師とはそう言うものだ!

そんな誇りのようなものを美容師みんなが持っていたように思える。

 

だが、そんなものは今の時代もこれからの時代も通用しない。

 

昨今の美容室経営者や幹部たちは旧システムをいかにこれからの時代にマッチする新システムに変換出来るか?これを常に考えてきた。

そのような問題が最近、解決しつつあると私は思っている。

いわゆる、美容師の「脱ブラック活動」である。

イメージと現状は少し違う

 前述した長時間労働、低賃金、残業代なし、昼休憩なし、土日休みなし、定休日も講習や撮影。これらの問題は企業または経営者の努力で解決に向かっていると思う。

その理由は、どの美容室も全体的に「人材不足問題」を抱えているからだ。

人材確保の為にはより良い職場環境を作らなければいけなくなるので、問題解決に勤めなければならない。

これはあくまで私見だが、労働環境改善に取り組んだ美容室のほとんどが利益を落とすことなく改善に成功しているように思える。

なぜなら、美容室に通う顧客にとって美容師の労働環境はあまり影響が無いからだ。

労働環境を変えて影響が出るのは経営者や幹部社員達の負担が増すくらいだと思う。

これからの美容師のために

我々美容師は何をすべきか?簡単に言うと、魅力的なワークスタイルを確立すれば良い。まずは各美容師の顧客から羨ましがられるような働き方をするべきである。

そこを改善できれば、美容師の将来は明るい。

それが出来ない理由に美容師はITリテラシーが低すぎる。もっとテクノロジーに頼ることが出来れば業務を簡素化出来るはずだ。

私が思う最も変えなければならない問題は、美容師の可処分時間を拡大すべき点である。時間的な余裕がなければ、アーティスティック。クリエイティブ。イノベーティブ。この3つの感性が研ぎ澄まされない。

未来の美容師は

おそらく2025年ごろには、美容師はブラックだ!と言うイメージはなくなっていると思う。

もしかしたら、アシスタントといういわゆる修行期間も大幅に短縮されているかもしれない。枠組みが変わり、個人の自由度は格段に拡大化する。しかし一方で、1人の美容師の責任度合いは増しているだろう。

そして、ダイバーシティで意味をもつ個性(スキル)のようなものも必要になってくる。

しかし、個性を出すには会社などの組織に属すよりも美容師のような職人型のビジネスモデルは今より確実に注目を集めるようになるだろう。

 

そして2030年をすぎた頃、1人で仕事を完結することが出来る美容師の価値はとてつもなく高いものになる。

トークンエコノミーが確立されれば「お金」の価値から解放される最初の職種の一つに美容師はなっているはずだ。

 

美容師のスキル価値を「お金」に変換することなく提供する世の中になった時にどのくらいの価値を持った美容師になれているか?

 

考えただけでもワクワクしてくる!

 

つまり、美容師は決してオワコンではなく将来的になりたい職業にランキングされるだろう!

 

その為にも、先人の我々が将来の枠組みを今から構築していかなければならない!

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