飛び込み禁止のプールでスタート練習をする!?
①飛び込みは大会ぶっつけ本番?
マスターズ競泳において
明らかに練習不足になりやすいものが
「飛び込み」だ。
その理由は、
「飛び込みを練習できるプール」が
限られているから。
事故防止の観点からすれば
仕方ないことだが…
例え、
コーチが付き添いで
安全管理をすることで
レッスン中に練習が出来たとしても
公認のスタート台があるところは
ほぼない。
なので、
初めて大会に出る方のなかでも
飛び込み練習は
ウォーミングアップのときに
軽ーく練習して
レースでぶっつけ本番!
なんて方も少なくはない。
②飛び込みは初速を決める
良く
「けのびや飛び込みが
上手になれば泳ぐ距離が減る」
なんて言うが、
実はそれだけではない。
飛び込みやけのびは
「初速」を決めるものだ。
競泳は
どんなトップスイマーでも
飛び込みの瞬間が一番スピードが出る。
その初速を泳ぎに繋ぎ、
そこから壁まで
徐々にスピードが落ちていくわけだ。
なので、
スピードを落とさないように
泳ぐ選手が
「後半上がってきた」ように見える。
子供の頃から水泳をやってきた人の多くは
この初速が速く、
そしてそれを泳ぎに繋げる技術が
無意識に備わっていることが多い。
③レースには飛び込みが必要?
もちろんマスターズで
試合に出る目的は色々だ。
日本記録や世界記録を狙う人、
メダルや入賞を狙う人、
ベストタイム、シーズンベストを狙う人、
試合後の飲み会で大活躍する人、
…などなど。
どんな理由だったとしても、
試合に出る以上、
飛び込みは欠かせない要素になる。
(壁蹴りスタートも認められています)
④飛び込み禁止のプールでの練習法
このように
「欠かせない技術」なことはわかるが、
「練習の機会が異常に少ない」と、
矛盾しているのが飛び込みだ。
そこで
飛び込み禁止のプールで
私が良く生徒さんにやってもらっていたことが
「壁イルカ飛び」だ。
壁に片足をつけ、
もう片足は床につける。
そこから中腰になり
壁についた片足を蹴って
イルカ飛びのようにスタートする。
スタートと全く同じにはならないが、
水中でのドルフィンキックや、
浮上の感覚などは
このやり方で練習できる。
シンプルな工夫練習ではあるが、
これがまた普段から
やっていたのと
やっていなかったのでは
雲泥の差がつくことは
経験済みだ。
飛び込み練習が不足している…
という方は是非、
お試し頂きたい。
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