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【読書】最高の自分を鍛えるチーム力|未だ木鶏たり得ず

水泳界では、とても有名な平井伯昌先生。

北島康介や萩野公介をはじめ、内田美希、宮本靖子、地田麻未、大橋悠依などの指導に当たった先生です。

そんな、平井伯昌先生の本に
当時の北島康介選手とのこんな会話が
書かれていました。

69連勝した大相撲の双葉山が、
70連戦目で敗れたとき、
師と仰いでいた安岡正篤に

「未だ木鶏(もっけい)たり得ず」
意味→まるで木彫りかのように何にも動ぜず、
しかも相手を圧する、最強の闘鶏。

と、いつ電報を打った。


「木鶏」とは中国の古典として知られる「荘子」に収められているこんな話です。

闘鶏を育てる名人に中国の王様が鶏を預け、
しばらくして様子を尋ねると
「まだ空威張りして周りを威嚇しますので、
ダメです。」
と、言う返事です。

そんなやりとりが数回続いた後、
王様からの問いかけに
「もう大丈夫です。
木鶏(木で出来た鶏)のように泰然自若。
他の闘鶏がいきり立っても相手にしませんから」
と、言う返事が来たと言うのです。

そこから双葉山は
「木鶏のような境地に達していないから負けた」
と、反省したわけですが、
平井先生は、
当時の北島康介選手にも、この話をした後に
「ここまできたら、
ライバルに惑わされることなく、
自分ができることを
動じずにやらなきゃだめだぞ」
と、アドバイスをしました。

すると
「その話は知りませんでした。早速僕も調べてみます。」
と、言いました。


そんな北島康介選手のことを
平井先生はこう評価します。

「康介は、他人の話をきちんと咀嚼する選手。
そこが彼の強さの一因でもあります。」

と…。


未だ木鶏たり得ず
双葉山


参考文献: 「最高の自分を鍛えるチーム力」 平井伯昌


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