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ご質問|大会は真剣に楽しむ

Q.
「いつもブログを読ませて頂いています。
まもなく、私も世界マスターズです!

調子が上がらず、
焦ってはいけないと考えても
焦ってしまいます。

私のような状態のとき
森せんせーならどうしますか?」

A.
ご質問ありがとうございます。

結論からお伝えすると…
「真剣に楽しむこと」
をおすすめする。

大会前は
「練習量を減らす」
「疲れを抜く」
などは良く耳にする。

以下のようなことが
一般的なテーパー(調整)と言われるものだ。

①一般的な選手のテーパーとは?

普段、
週3〜5回の練習で
平均2000〜3000m泳いでいるのであれば
大会2週間前辺りから
平均1500〜2500mに減らしていき、
1週間前は
平均1000〜1500m程度まで距離を下げる。

その代わり、
レースのペースで泳ぐスピード系や
回転だけをあげる神経系の練習を
組み込んでいく。

量より質の時期だ。

大会1〜3日前あたりは、
プールで歩いたり、
けのびしたりして終わることもある。

これが
一般的に良く言われているテーパーの
モデルケースだ。

もちろん、
テーパーのやり方には
個人差があるので
参考程度にしてほしい。


②マスターズのテーパーとは?

日々適度にトレーニングできていれば、
フィジカル面よりも、
メンタル面の方が重要になると
私は考えている。

人間には
「意志力」というものがあり、
その「意志力」を消費しながら
生きているとメンタリストDaiGoさんの
本で見かけたことがある。

私もその通りだと考えている。

DaiGoさんも
意志力のことを
WP(ウィルパワー)と呼んでいた。

例えば…

朝目覚めると
WPが満タンの1000pまで回復する。

そこから、
意志の力を使うごとに
ポイント減ってくる。

夜にマイナスになってしまった分は
翌朝に繰り越してしまう。

それを繰り返すと、
だんだん気持ちが沈んでいくのだ。

例えば、
「◯◯をしなくてはない。」
というマストなことを行うときに
WPは大きく消費する。

特に
期限がギリギリのことや
焦ってやらなくてはいけないこと、
「なんでこんなことやらなきゃいけないの?」
という気が乗らないことでも
-500pのように大きく消費することもある。

しかし、
「習慣化したこと」には
WPを消費しなくなる。

例えば、
「歯磨き」などがそれだ。

なので、
「良い習慣を
習慣化するために
WPを使うと良い」
と、書かれていた。

確かに私の現役時代も
ストレッチなどのケアは
習慣化されていた。

寝る前になると、
勝手にストレッチが始まってしまうのだ。

大会前こそ、
このケアの習慣が試される。

疲れを抜かなくては抜かなくては…
と、普段やらないストレッチやケアを
意志力を使って行うと
精神的に余計疲れてしまうこともある。

それだったら、
楽しい水泳をそのまま継続した方が
精神的には楽だと私は考える。

③大会前は、◯◯しなくちゃいけないが危険!

「楽しいには勝てない」
…これは上達の秘訣だ。

心の中で
「◯◯しなきゃ!」と
思っているときは注意が必要。
(WPがものすごい勢いで減少中!)

小学校のときの
得意科目は「楽しい」と
思った科目になりやすい。

そして、
先生が楽しく教えてくれるかで決まったりする。

楽しいから
勝手に夢中になっていたハズだ。
(この夢中はWPを消費しない)

水泳も同じ。

どんなことが楽しかったかは
人それぞれだが、
その「楽しい水泳」を軸に
水泳を続けて頂きたい。

そして、
大会が近づき
緊張してしまったときなどは、
「楽しかった水泳」を思い出して
大会を楽しむヒントにしてもらいたい。

④それでも緊張してしまうときは…

大会で120%を出そうとすると、
ほぼ120%空回りしてしまう。
(特に水の中では)

なので、ほどよく
肩の力を抜く必要がある。

そのための
おまじないの言葉がある。


それは…

「絶対、失敗してやる!!」

…だ(笑)

これはネガティブ意味ではなく、

「失敗から課題を見つけて
次に繋ぐためのレースにする。」

と、いう意味だ。

100歳まで長い道のりを泳ぎ続けるには
ちょうど良い目標だ。

⑤真剣に楽しむ

真面目な人ほど
「笑ってないで真剣にやりなさい!」
と言う。

しかし
「真剣」と「楽しむ」は
相反するように思えるが
マスターズ水泳においては
「真剣に楽しむこと」はとても重要だ。

私の所属する
マスターズチームの「とらふぐ」も
「ガチになり過ぎて
楽しむことを忘れてはいけない。
仲間のことを考えられなくなってはいけない。」
ということをモットーにしている。

是非皆さんも
大会を真剣に楽しんで頂きたいと思う。

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