見出し画像

スイマーの「股関節の痛み」と「ケア方法」

チームメンバーのS瓶さんから
「股関節の調子がよくない」ということを
耳にしていた。

先日のチーム練習でも
その気(ケ)が少し感じ取れたので、
今回のブログでは
持ち合わせ知識と、
不足分を補強したものを投稿させて頂く。

先日の練習内容
(K瀬さんゲスト参加ありがとうございます😊)

①股関節の痛みの原因は主に3つ

股関節の痛みの原因は
たいていの場合
“屈筋腱障害”か、
“関節唇のインピンジメント”か、
“内転筋の損傷”の
3つのどれかと言われている。

・屈筋腱障害

屈筋腱障害は、
クロールのダウンキックの時のように、
股関節の屈筋を終り返し
動かすことで起こる。

“股関節の前側”が痛むのが特徴。

・関節唇インピンジメント

それに対し、
関節唇のインピンジメントでは、
“股関節の深い部分”に痛みを感じる。

関節唇は球関節のくほみの縁を取り囲む組織

・内転筋の損傷

内転筋を酷使しすぎて
損傷した場合は、
内腿か、腱のつけ根、
ごく稀に骨盤に痛みが出ることもある。

内転筋群

②対策

以上のことから
股関節屈筋、関節 、内転筋に
なるべくストレスをかけずに
泳ぐ技術を身につけられれば、
股関節の痛みや怪我を減らせることになる。

・幅を小さくする

屈筋腱障害を避けるためには、
まずはクロールのキック時に
股関節の屈曲の幅を小さくすることが
第一歩になる。

平泳ぎのキックの際、
両膝の間隔を狭くすれば、
関節唇と内転筋の組織への
ストレスを軽減できる。

・お尻の筋肉にアプローチ

また臀筋(お尻)を鍛えることでも、
それらの組織にかかる
ストレスを和らげられる。

臀筋は
屈筋や内転筋と反対の動作をする
筋肉(拮抗筋)だからだ。

拮抗筋に適切な筋力が備わっていると、
関節の動きを安定させられるので、
関節にかかるストレスを減らせる。

・筋膜リリース

筋肉をおおう筋膜などの
軟組織の機能を正常に保つことでも
股関節の痛みの防止につながる。

筋肉の使いすぎによって
筋肉と筋膜が癒着すると、
筋肉は柔軟性を失い
疲れやすく、損傷しやすくなる。

・筋膜リリースの注意点

筋膜リリースで
筋膜の癒着を減らしたり、
股関節のこわばった筋肉をほぐしたり、
関節唇に加わるストレスを
和らげることができる。

そのためには
ローラーやマッサージボールなどで
アプローチをかける筋肉を知る必要がある。

更に弱い力で始めること、
そして、
怪我の炎症期にある部位は
絶対にいじらないことが
とても重要になる。

・臀部(お尻)が弱いと…?

水泳で生じやすいのは、
屈筋(腸腰筋、縫工筋、大腱直筋)、
大腱筋膜腸張筋、内転筋、長脛靭帯、
臀筋、大腱四頭筋などである。

臀筋が弱いと、
股関節の屈曲と内旋の動きが
十分に発揮されなくなる。

スイマーには
この臀筋の発達が不十分な選手が多く
陸トレでのアプローチが必要になる。

・臀部の強化の陸トレ

この臀部に
アプローチをかけるための陸トレとして、
片脚スクワットや
片脚デットリフトなどがある。

片脚スクワットと
片脚デッドリフトのような陸トレとして
リーダーの細田さんや筋肉隊長と
こちらの陸トレをしたことがある。


その他の
スイマーの臀部強化の陸トレはこちら…

陸トレは、
あくまでも参考程度に、
無理をしないように行ってもらいたい。


以上が
「スイマーの股関節の痛み」
について。

一人でも多くの方に
股関節の痛みから解放されることを
願っている。

宜しければサポートお願い致します!頂いたサポートは、教材、勉強費用に使わせて頂き、より良い記事を書かせて頂きます。