見出し画像

【読書感想】シンプルな料理ーーウー・ウェン著『10品を繰り返し作りましょう』を読んで

ウー・ウェン著 大和書房 2022年出版

 ウー・ウェンさんの本、よさそうだから購入した。

 10品のレシピが文章で丁寧に綴られている本。最後にレシピのまとめが載っているが、まとまった文章にしたら、こうするとこうだからこう、っていう説明がされていて、なかなか納得がいく。

 ごま油は、出汁という感覚。油は出汁。というのも中国らしいなと思ったけど、彼女の料理はどこか中華料理でも、日本風にアレンジしてあるというのでもなく、彼女独自の世界観があると思える料理だ。どの料理も、材料も作り方もとてもシンプル。でも、すっごくおいしそう。最近、リアル中華というか、中国の地元の人たちが作っている家庭料理のレシピなんかがよく紹介されるようになったけど、どれも少ない材料で、ぱぱっと作っていて、とてもシンプルだと思ったが、それはこのレシピ本にも言える。自分でこの本に書いてあるレシピ全部制覇できたら、食生活変わるな、と思った。シンプルだからこそ、飽きない味のような気がした。そして、火の通しかたがポイントかな、とちょっと思った。それぞれの食材を活かす火加減というのがある。それを、炒める前にゆでたりすることで、フライパンでは味をあえるだけ、という考え方は割と私にとって新しかった。

 そこで、この本を読み終わった私は早速近所のスーパーに、太白ごま油と彼女が勧めるミツカン黒酢を買いに行った。ちょっとお高かったけど、一人暮らしの料理ってそんなにじゃぶじゃぶ調味料使うもんじゃないから、多少高くても買っていいかも、と思って、思い切って購入した。とりあえず、今日は長ネギの葉っぱがついてるの買ったから、卵焼きを作ろうと思う。

 料理家って、自分が興味ない人だと、ふーん、しか思わないけど、いい人が現れるととことん信ずるようになるのが、私。ウー・ウェンさんには完全にハマった。他の本も購入してみよう。


この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?