【読書感想】胸が握りしめられる読後ーーハン・ガン著『ギリシャ語の時間』を読んで
ハン・ガン著 斎藤真理子訳 晶文社 2017年出版
ハン・ガンの小説をもっと読んでみようと思って、この2017年出版された本を図書館で借りて読んでみた。
「ギリシャ語の時間」というタイトルに惹かれた。学部時代、古典ギリシア語を履修していた私は、韓国の小説で、ギリシア語という言葉が小説タイトルになるのは珍しいと思った。自分は何も考えないで、フランス語を勉強し、ラテン語、古典ギリシア語を履修してきたのだが、日本人の私がこんなこと勉強してるなんて、かなり異質なんじゃないかと