森がにゅーす

森がIki-Bizを辞めるエトセトラ。

※長いです。m(_ _)m

2017年に10年住んだ渋谷から長崎県の離島、”壱岐島”に移住し、Iki-Biz(イキビズ)という組織の運営を任せてもらって、はや2年半が経ちました。
楽しく、充実した仕事を現在進行形でさせていただいているのですが、Iki-Bizを退職することを決めたので、それにまつわるエトセトラについて書いてみます。 

Iki-Bizって何?

Iki-Bizは、"壱岐の経済の活性化"をミッションとする、無料のコンサルティング組織です。
コンサルティングを受けに来るお客様は、壱岐島の中小企業、個人事業主の方、島外から壱岐でビジネスの展開を考えている方、行政など、多岐に渡ります。

オープンから2年強で、300以上の事業者さんが相談に訪れてくれて、
「漁師さんの所得をどうやって上げるか?」から、
「壱岐市のむこう5年間の総合計画をどうするか?」というところまで、本当に幅広い案件に携わらせていただきました。

Iki-Bizの最大の特徴は、"無料" ということです。
コンサルと聞いた時におそらくみなさまが想像するような外資や大手のコンサルファームは、一般人の感覚でいうとめっちゃ高いです。
当然、その金額を支払うことのできる、それなりにお金に余裕のある会社しか仕事を頼むことができません。

しかし、本当に困っている会社、事業者さんはお金を持っていません。
Iki-Bizは、無料であるからこそ、本当に困っている会社、事業者さんが使うことができるコンサルティング組織となっています。

また、僕も経営者のはしくれとしてよくわかるのですが、事業を自分で動かしていると、どうしても自分の事業を客観的に見れなくなる部分がでてきます。そんなに現時点で困っているわけではなかったとしても、Iki-Bizを利用して第三者の視点を取り入れることによって、経営にレバレッジを効かせることができます。

ここまで読んで、おそらく
「なんで無料でコンサルティングできるの?どうやってIki-Bizは稼いでるの?」
という疑問を持たれた方がいらっしゃるかと思います。

答えはとても単純で、Iki-Bizは税金で運営されている組織なので、無料でサービスを提供できています。
特に森の年俸は1200万円で、「市長より高い給料」ということで、当時、ニュースにも取り上げられました。東京あたりの人からするとそこまで驚く金額ではないかもしれませんが、地方においては市長を超えて最も高いサラリーをもらっている人間になります。もちろん、壱岐島内でそういう見られ方をしますし、人に紹介してもらう時に「年収1200万の森さんだよ」と紹介していただくこともよくあります。(その前提で働いているのでそこへの不満は1ミリもありません)

そんなIki-Bizという組織の運営者(雇われ経営者)、コンサルタントとして働いてきたのですが、今回、Iki-Bizを辞めることを決めました。

なんで辞めるの?

誤解を恐れずに言うと、
「このまま楽な仕事をしていると、この先危ない気がした」
というのが1つ目の理由です。

2年半前にIki-Bizで働きはじめるまで、いくつかの事業を立ち上げ、へっぽこながら経営してきましたが、収入や生活は常に経営状況に左右されてきました。
一方でIki-Bizの仕事は、運営状況や僕が行ったコンサルティングの結果の大小良し悪しに関わらず、年に1200万いただくことができます。
(一年ごとに契約更新するか判断される仕事なのでクビになる可能性はたぶんにありますが、査定では最高評価をつけてもらっているので、正直あまりクビになる不安は持っていません)

もちろん、税金で1200万という高いお給料をいただいていること、壱岐という一つの自治体(人口約25000人)の経済の活性化という大きなミッションを任せていただいていることに対する責任の大きさは重々承知しているつもりですし、自分なりに仕事とは向き合ってきたつもりです。

ただ、オーナー経営者と雇われ経営者、どちらの方が楽かと聞かれれば、僕の中では後者になります。
新卒の時以来、ひさしぶりに雇われるという経験をしましたが、「働いていれば何はともあれお給料をもらえる」って本当にありがたいです。

ありがたいのですが、「この状況が続くことは、自分の未来にプラスではないのかもしれない」とも思うようになりました。

このまま3年、5年と働いた後にIki-Bizがなくなりました。あるいは辞めます。となった時に、「外の世界に戻って活躍できるのだろうか?」と考えると、「あんまり自信ないかも」と思ってしまったのです。

詳しくは「Iki-Bizという仕事で学んだこと」のパートで後述しますが、2年半、Iki-Bizでめちゃめちゃ学ばせてもらったけれど、今後、同じスピードでは学べない気がしているし、「働いていれば何はともあれお給料をもらえる」という状況に対して悪い意味で慣れが出てくると思います。
僕は今年35で、これから先まだまだ長い間働くでしょう。それを考えた時に、

楽な状況に慣れて、戦えない自分になってから外の世界に出て行くのはコワい(T ^ T)

というのが、辞める1つ目の理由です。

✂---

2つ目の理由は、
「森がこのままIki-Bizを続けた先に、本当に壱岐の経済を活性化させられるのか自信がない」
ということです。

Iki-Bizは、"1つ1つの事業者をより良い状態にし、その積み重ねによって壱岐全体の経済を活性化する"という理念で設立されています。

これまでそれなりには結果を出せている気がしていますが、このまま5年、10年と続けた先に壱岐のみなさまから「Iki-Bizのおかげで壱岐は変わった」と言ってもらえるかといったらそうはならないと思うし、自分自身、胸を張って「壱岐を変えられた」と言える気もしていません。
離島とはいえ、1つの地域ってかなり大きくて、全体に対してインパクトを出すのは生半可なことではないと、やるほどに思うようになりました。

『じゃあ、どうしたら壱岐の経済は活性化するのか?』
ということを考えると、森の能力不足は大前提で、Iki-Biz単体でそれを達成することは難しく、複合的に取り組む必要があると思っています。

民間と行政の間のこの仕事をしていると、個々の事業者では手の出せる範囲ではないけれど、壱岐全体のためには取り組むべき課題がそれなりに目につきます。

行政に近い組織として、そこに対する+αにも取り組んできましたが、大きなものを動かすためにはパワーが必要で、力及ばず歯がゆいこともありました。

また、Iki-Biz単体で壱岐の活性化を達成するのは難しいとはいえ、Iki-Bizという組織は壱岐に必要だと思っています。しかし、Iki-Bizに必ずしも森が必要かというと、そうではない気もしています。

当たり前ながら悲しいことに、コンサルタントとしての森は10割打者ではありません。それなりのバッターではあるかもしれませんが(そうであることを願ってます><)、僕より打率がいい人もホームランが打てる人も世の中にはいます。

そう思うと、Iki-Bizのコンサルタントは森じゃなくても良さそうな気がしてきます。むしろ森じゃない方がいい可能性もあります。

今後のIki-Bizにとって、ベストな人材は森ではないかもしれないと考えたのが、辞める2つ目の理由です。

✂---

そして3つ目、最後の辞める理由。
色々書きましたが、これが一番大きな理由で、また自分で事業をつくりたくなりました!

✂--- 

 まとめると、
・今チャレンジしないとこの先使えない人材になるかもという不安
・Iki-Bizは、もう森じゃない方がいいのかも
・事業つくりたい
という3つの理由でIki-Bizを辞めることを決めました。

これから何するの?

"海の図書室"を壱岐島につくる予定です。
なので、Iki-Bizを辞めた後も壱岐には住み続けます。

※参考までに、森の図書室はこんなところです↓

実は構想からすでに3年が経ったこのプロジェクト。今さら感満載ですが、ちょっと脱線して昔話をさせていただきます。

ちょうど今から3年前、婚約を機に、
(つきあって3ヶ月で婚約、7ヶ月で入籍 ※駆け落ち  という怒涛の結婚でした笑)
「結婚生活が渋谷はなんか気のりしないなぁ」
「子育てするのが渋谷は嫌だなぁ」
「東京近辺しか住んだことないから、どうせなら遠くに行ってみたいなぁ」
と、地方への移住を検討しはじめました。

最初は宮崎に移住しようと思っていたのですが、その時たまたま壱岐のことを知り、「行ったことがないので一度旅行してみよう!」と壱岐に来たのが、ちょうど2016年の11月です。

壱岐に来てみると、
・ゴハンが美味しい
→移住して20kg増量しました。
・思ったよりかなり交通が便利
→東京まで半日。博多中心部まで1時間強。
・みんな良い人だった
→移住して東京の人より壱岐の人の方が圧倒的に好きになりました。
というところがとても気に入って、「宮崎じゃなくて、壱岐に移住しよう!」となりました。

ちなみに妻に「壱岐に移住しようと思うんだけどどうかな?」と相談した時の回答、「新婚生活が離島だなんて、なんてロマンチックなの!」は、一生忘れることはないでしょう笑

さて、移住するとなると仕事をどうにかしなければなりません。
仕事柄、旅行に行く時は、その地域の本屋さんと図書館を回るようにしているのですが、回ってみて、壱岐にも"森の図書室"のようなものをつくれるかもしれないと思いました。
これが最初の"海の図書室"構想です。

移住と"海の図書室"をつくるにあたって、市役所、不動産屋さん、工務店さんなどに相談させていただき、準備をはじめました。その時に見つけたのがIki-Bizの募集です。

"無料コンサル"というIki-Bizの仕事は、民間では実現できないもので、興味を持ち、準備と並行してウデ試しの気持ちで応募しました。約400人が応募しているということで受かる気はしていなかったのですが、ありがたいことに採用していただくことができました。

この時、正直、市役所からは「海の図書室は辞めてIki-Bizに集中するよう」言われるかと思っていたのですが、予想に反して「Iki-Bizセンター長の業務と平行して、海の図書室もやってほしい」と言っていただきました。これが2017年3月です。

その後、2017年の8月からIki-Bizがスタートし、合間を縫って2017年末あたりまでは"海の図書室"をやる方向で準備を進め、応募した補助金にも採択していただきました。
しかし、はじまってみるとIki-Bizは1ヶ月に100件コンサルティングの予約が入る忙しさで、そんな中で2つを同時にやり、両方がおろそかになってしまっては本末転倒だなと思い、補助金をお返ししてこれまでIki-Bizで働いてきた、という次第です。

そんなこんなで、最初に事業計画をつくった時から3年が経ちました。壱岐に2年半住んでみて、3年前には見えなかったものが見えるようになった気がします。当然、今の方が事業に対する解像度は高いです。

おかげさまでIki-Bizも軌道にのり、森の手を離れても大丈夫だと思えるようになったので、このタイミングでIki-Bizを離れ、これからは"海の図書室プロジェクト"によって壱岐の一助になれれば、と思っています。

もちろん民間の事業になるので「壱岐のため」より先に、事業が利益を出し継続することが最重要ではありますが、"壱岐にとってポジティブであること"を考え抜いて事業を設計したつもりです。

渋谷に"森の図書室"をつくった時に、「こういうものが欲しかった」「勇気をもらった」という声をいただき本当に嬉しかったですが、リアルに人の生活が変わるかどうかという点でいうと、壱岐の"海の図書室"の方が圧倒的に可能性があると思っています。
自分の事業だけでなく、地域という大きなものへの影響まで考えて計画をつくるのは楽しかったです。

詳細を書くとそれだけで20ページ1万文字のボリュームなので今回は割愛させていただきますが、「海の図書室の背景に何を考えているのか」は、またどこかのタイミングで書きたいなと思っています。

Iki-Bizを辞める時期としては、2020年3月末か、後任を採用して仕事を引き継いだタイミングで、という話を市役所とさせていただいていたのですが、ありがたいことに「海の図書室がはじまるまでは続投してほしい」と引き留めていただいたので、約1年後まではIki-Bizで働かせていただく予定です。

渋谷から離島に移住して2年半で思うこと

取材を含め、色々な方から「日本の真ん中の渋谷から、日本の端っこの離島に来て、実際どうですか?」と聞かれます。
生まれてからずっと関東圏を出たことがなかった僕が、なんで壱岐を好きになったのか?住み続けたいなと思ったのか?について書いてみたいと思います。ある程度の部分は、壱岐だけでなく他の地方にも当てはまるかもしれません。

✂---

1つ目、ぜんぜん不便じゃない。むしろ便利。

東京から友達が遊びに来ると、100%「思ったより都会だった」と言われます。僕も最初同じことを思いました。

スーパーもたくさんあるし、コンビニも5つあります。ネットも問題なく繋がるし、Amazonは基本2日、早ければ翌日に届きます。(極力島内で買い物するようにしています)

もう慣れてしまったからというのも多分にあるとは思いますが、考えてみても本当に不便なことが思いつきません。強いて言えば、家で飲みすぎてお酒や食べ物を切らした時、飲酒運転になるので買い足しに行けないことくらいです。

逆に東京と比べて良い部分はすぐにたくさん出てきます。
・家賃めっちゃ安いのに広い。
・食費安いのに美味しい。
・通勤時間短い。(おそらく島内の通勤時間を平均したら10分前後)
えとせとら。

移住場所を壱岐に決めた理由のひとつに、「都会に行きたくなったら博多が近い」というものがあったのですが、2年半で都会的なものが目的で博多に行ったことは一度しかありません。そのくらい不便がありません。

✂---

2つ目、東京砂漠。

森の図書室のスタッフが遊びに来てくれた時に、壱岐の人たちといっしょに飲みに行ったら「森さんって、こんなに人と仲良くできるんですね!」と言われました。
そういえば人の好き嫌い激しくて仲良い人としか遊んでなかったなぁ、と思い出すと同時に、壱岐の人のことは好きなんだなぁ、と気づかされました。

壱岐と比べた東京の嫌なところ、怖いところを挙げると、
(東京が嫌いなわけではありませんm(_ _)m)

めちゃくちゃ日常茶飯事の、自己紹介の「お仕事何してるんですか?」から始まるそこはかとないマウント合戦。

渋谷区、目黒区、港区あたりの知り合いから聞く、幼稚園児たちが「〇〇ちゃんちはお金持ち」「〇〇ちゃんちは〜を持ってない」という会話をすることへの恐怖。

最近、横行しているらしい、電車の中で抱っこ紐のバックルを外すイタズラ。世も末すぎます。

もちろん程度の差こそあれ世界中で起こっていることだろうけど、できるだけそれらからは遠ざかっていたいです。

壱岐では、赤ちゃん連れて図書館やスーパー行くと、たくさんの人が声かけて可愛がってくれます。

いつかは社会に出てサバイブしていかないといけないので、色々な環境を経験しなければとは思っていますが、人間のベースをつくるのは東京より壱岐がいいな、と切に思う次第です。

✂---

3つ目、高校生活のような島生活。

僕の高校は三学年あわせて1500人弱いましたが、喋ったことはなくても、顔は6割、名前は3割くらいは知っていました。(自分の学年だけなら顔は9割、名前は7割)
この感覚が、島は似ている気がします。

買い物に行けば知り合いに会うし、つき合ったり別れたりしたらすぐ噂になる。悪口も「誰と誰が仲良い」もすぐ広まる。全国大会に行けばみんなで応援する。

嫌な人は嫌かもしれませんが、僕はそういう日常がめっちゃ楽しいです。

✂---

4つ目、はじめての地元愛。

森は中学から私立だったので、地元の友達がほぼいません。
社会人になってからは渋谷に10年住んで、渋谷自体は大好きなのですが、渋谷の人たちと仲が良いかというと、そうでもないです。

なので、いわゆる"地元愛"のようなものを持ったことがありませんでした。しかし、島外から来て勝手ながら、壱岐に"地元愛"のようなものを感じています。

住んでる地域の小学校の運動会に一緒に参加させてもらったり、地域対抗の球技大会や綱引きに大会に出たり、打ち上げしたり。
今まで誰かと一緒に何かやるのが好きじゃないと思っていたけれど、一緒にやる人が変われば楽しめることに気づかせてもらいました。

✂---

総じて、壱岐のことすごい好きなのでこれからも住み続けたいと思っています。
壱岐の人からも、東京の友達からも、よく「いつ東京戻るんですか?」と聞かれますが、あんまり東京戻りたくないです(T ^ T)

Iki-Bizという仕事で学んだこと

Iki-Bizでの経験から、本当に色々なことを学ばせてもらいました。
そしてそのほとんどがIki-Bizという特殊な組織でなければ学べなかったことのように思います。

その中でも特に印象深いものについて書いてみます。

1つ目、幅広い職種への理解が深まった。

Iki-Bizの仕事で、農家さん、海女さん、民宿さん、海の家、スーパー、メーカー、神社、病院、GS、行政、工務店さん、などなど、本当にたくさんの業種の方と関わらせていただきました。

「様々な職種がどのように仕事をしているのか?」
「ビジネスの構造がどうなっているのか?」
「何が成功とリスクのドライバーなのか?」
をリアルに勉強させてもらいました。

そして、知識として勉強になったのみならず、あらゆるケースで、自分がその事業の責任者だったらどうするか?を山のように考えることができたのは、なかなかに得難い経験だったと思います。

今後、物事を考える時の引き出しをたくさん増やしてもらって深く感謝です。

✂---

2つ目、オーナー社長と雇われ社長で経営判断は変わる。

これはは個人的にめちゃくちゃ面白いと思った気づきです。

これまでいくつかの事業でオーナー経営者として仕事をしてきたのに対して、Iki-Bizでは雇われ経営者として働いています。

"経営"という点においてやることは基本同じですが、"判断"はかなり変わることを経験しました。

ひとつ例を挙げると、オーナー事業の方が、コストにシビアになります。
一見、良いことのように思えそうですが、必ずしもそれは良いことではありません。及び腰になってしまって、適切な投資ができないからです。

おしなべて考えると、それぞれ一長一短ありますが、どちらかというと雇われ経営者という立場の方が、合理的な判断ができるように思います。

人間の脳は、恐怖や不安を感じると冷静な判断ができなくなると言われていて、だから、企業はオーナーと経営者を分けるのかなー、なんてことも思いました。

これはIki-Bizだからどうのという話ではありませんが、雇われ経営者というなかなかできないポジションを経験させてもらったからこその気づきで、深く感謝です。

✂---

3つ目、色々な人と仕事をすることの大変さ。

商売は「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」の"三方良し"が良いとされています。
しかしIki-Bizの仕事は、「売り手=Iki-Biz良し」「買い手①=壱岐の事業者さん良し」「買い手②=壱岐市役所良し」「世間良し」「Bizグループ良し」の"五方良し"を目指してバランスを取らなければいけない仕事で、それが難しかったです。

本質的にはキチンとお客様に価値を提供することができれば「世間良し」は達成されると思っているのですが、無駄に気をつかわなければいけないところがあると、やはり大変です。(壱岐市役所のことではありません、念の為)

森がバランス取れていたと言うつもりは全くありませんが、個人で事業をやっていると気にしなくていい所まで考える仕事ではあったので、いい経験をさせてもらいました。

✂---

4つ目、組織が拡大する時に、隠れている地雷について。

これはIki-BizというよりもBizグループの話です。
Iki-Bizは2019.11月現在、全国に20ヶ所あるBizグループのひとつになります。

Iki-Bizは13ヶ所目のBizで、2020年中には25ヶ所になる予定とのことで、つまるところ急拡大しているグループです。

そんな中で、組織が急拡大する時にぶつかる壁(僕の経験では壁というよりは地雷な気がしています)というものを間近で見させていただきました。

コミュニケーション、ハイクラス人材の採用、マネージメント、なによりガバナンスの大切さ。あらゆることの難易度が飛躍的に上がっていきます。これに対応するためには、予見し、あらかじめ然るべき準備をしておかなくてはなりません。スタートアップ界隈で、なぜエコシステムが重要だと言われるのか、拡大していく組織を間近で見ていてわかりました。

Bizグループで感じたことに関して書くと、それだけでここまでと同じボリュームになってしまいそうなので今回は割愛しますが、気が向いたら別の機会に書いてみたいと思います。

僕は基本的に自分の事業をあまり大きくしたいタイプではないので、今後活かす機会があるかはわかりませんが、組織を大きくする難しさについて、ひとりのビジネスマンとして良い勉強をさせてもらいました。

最後に

ここまでつらつらと長文書き連ねてきましたが、壱岐とIki-Bizには本当に深く感謝しています。おかげで楽しい人生がさらに楽しくなりました。

海の図書室プロジェクトで少しでも恩返しができるように頑張ります!
(まだIki-Bizも一年くらいありますが)

そして最後まで読んでくれた方にビッグラブを表明させていただきます!
ありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?