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言葉や映像では伝わらないものがある

言葉や映像では伝わらないものがある。
そんなことを大学通勤中にふと思った。

美しいドイツの春の始まりをみんなとも共有したくて、写真を撮ってみるが、なかなかその美しさは写真に収まりきらない。

鳥のさえずりや川の水のきらめきを移せば伝わるかもしれないと思って動画にしてみるが、肌に触れる朝の空気や温度感はそれでも伝わらない。

時は遡り、逆のこともあった。

10代から20代始めの頃、私はコンパクトデジタルカメラで撮影をするのが趣味のひとつだった。
あるとき目の前に広がる景色が美しかったのでカメラを向けてみたら、カメラを通して見た景色が原物以上に美しかった、なんてことがあった。目の前の景色や自分の記憶に嘘はつきたくなくて、時には迷った末に結局写真を撮らなかった、なんていうこともある。

どうやら「盛る」と言う文化があまり好きにはなれないのは、すでにここからも始まっていたようだ。

自分や今自分の目の前にいる人やものに対して、とことん正直でいたいというのが本音である。

少し話が逸れたが、
感情も風景も音楽も文化も。
やはりその場で自分の身をもって体験してみなければ、伝わらないものもある。そう感じた。

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