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『なぜCDをおすすめしているのか?』


先日こちらの記事をアップしました。



この記事を出した後に、

「何故今CDなの?」というお声を頂きました。


そもそも、more recordsはなぜ頑なにCDをおすすめしているのか?


その理由は、
「生活の中に良い音で多くの方に音楽を届けるのに一番最適な媒体だと考えている」からです。


more recordsのお客さまは「フィジカルで聴きたい音楽好き」と「前は聴いていたけど最近は開拓出来てない」さらに言えば「CDレコード店に普段行かない方」です。


そういう方にも音楽と出会えるきっかけを作るためにお店さんにセレクトもしています。


なので、どちらのお客さまにも届けられる馴染のあるフォーマットであるCDを扱っています。


「扱い易く、良いお届けで聴けるCDというパッケージ自体が自分は好き」というのももちろんあります。


10〜20年前は音楽を所有するのに一般的だったのがCDでした。
ということは、まだまだCDを買って聴くという行為に馴染みがある方も多いのでは?


昔はCDを買って聴いていた。という方にも音楽を届ける時にはやはり新しいフォーマットよりも馴染みあるCDが現実的。


実際お店でも「何年ぶりにCD買ったよ!」というお声も多数頂きます。

そのCDはきっと大事に聴いてもらえるはずです。

物を愛でながらゆっくりと音楽を聴く時間を作って頂ければ、その時間も一緒に思い出に残るはずです。



最近ではCDプレーヤーを持っていない方も増えています。
時代の流れもあるので、音楽好きはみんなCDで聴いて欲しい!とは思いません。


レコードの良さも、配信の便利さも個人的にも買ったり使ったりしているのでもちろん分かります。
ソウルやジャズ系はレコードで、最近の流行りは配信で、と作品によって使い分けています。


音楽の聴き方はこうじゃなきゃいけない!と言うつもりはありませんし、それぞれの良さで聴き分けても良いんじゃないかな?


でもCDやレコードなど「フィジカルで聴く」という行為は無くしてはいけません。



よくお店では音楽の「消費」と「消化」という話になります。

配信で聴くの事ももちろん良いのですが、大概のお客さまがアーティスト名、タイトル名を覚えていません。

何となく良かったけど、曲によってはスキップして全体は聴いていない。

恐らく、大量にリリースされる音楽が目に見えてしまうので、焦らされて次々聴いてしまうのでは?

これが「消費」



フィジカルで音楽を買うと、その値段分何とか元を取ろうとします。

(これは散々してきた実体験です)

最後までしっかり何度も聴いて自分の体内に音楽を取り入れる。

その間の生活のあれこれが音楽と一緒に思い出として残る。

これが「消化」




沢山の音楽が手元で聴けるのは昔では考えられなかった素晴らしいことです。

でも、一つの作品を丁寧に聴くこともまた違った素晴らしさがあります。

音楽の聴き方は人それぞれ違うので、これが正解というものはありません。



広すぎるネットという大海原では指針がないと同じ場所を右往左往してしまいます。
新しい大陸を示す「灯台」が必要です。
その役割がこういう時代に頑張っているレコード店やCDショップのはずです。


だからこそCDという選択肢も残していきたいという想い。


それが理由で『CDサブスクリプション』をスタートしました。








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