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『音楽をどのフォーマットで聴いていますか?』の結果を受けて改めて思う、more recordsの意味。


先日、Twitterでアンケートを実施しました。

『皆さん、音楽をどのフォーマットで聴いていますか?』

という質問です。


Twitterアンケート『皆さん、音楽をどのフォーマットで聴いていますか?』結果はこちら。



なるべく、多くの方の意見を聞きたかったので拡散もお願いしました。

恐らくですが、モアレコのお客さまが多いのでCDの比率は少し多く、レコードの比率が少ない気がします。


やはり「ストリーミング」で聴いている方が多いですね。

その反面、CDで聴いている方が「意外と多い!」というご意見もありました。


時代が変われば、色んなことも当たり前のように変わりますよね。

それは分かります。


誰も予想が出来なかった今の状況も、ある意味時代変化と言えます。
新しく産まれるもの、なくなるもの。
残したいもの、残せないもの。

凄いスピードで変化しています。


そこに「お店に行きづらい」という予期せぬ事態。
もちろん、お店である当店も来店客数は減っています。

今を何とか乗り切ればという業界もありますが、CDという元々減少傾向だった業界はそうも行きません。

この状況が落ち着いたらまたCDをリリースしよう!
とは行かないと思います。


5年後、10年後を考えると今の状況ままではとうてい太刀打ち出来ません。



『改めて考える、more recordsの存在意味とは?』


私はCDショップで働き始めて20年以上。

その間に音楽業界も大きく変化しています。


more recordsは、今年の9月でおかげさまで10周年を迎えます。

10年前に「音楽との出会いを作りたい!」という想いで作ったお店です。


その前は13年ほど、今は無きCDショップチェーンの『WAVE』で働いてきました。

チェーン店のようにお店が多ければ多いほど、利益最優先になってしまいます。

純粋に「音楽」を届けたいと思っても、まずは「売れるもの」が最優先。

CDが売れている時代は良かったものの、CDの売上自体が落ちれば、試聴して貰い判断してもらう、では到底成り立ちません。

WAVE時代から、ネットショップや配信に音楽は移行し始めていました。


でもネットって、知ってるものを探すには便利だけど自分の範囲外の出会いを探すのは大変じゃありません?


例えば、
スーパーに行って目的とは違うものをカゴに入れてたり、本を買いに行ったのに靴を買って帰って来てたり。


目的以外のモノ、コトとの出会いはそういう意識していないことから生まれたりします。
言ってしまえばその「余計なこと」からです。

今の時代はネットで必要なものを狙い撃ちで探せる便利な世の中になりました。

便利になればなるほど、必要なもの以外は見なくても済むようになりました。


時代が変われば世の中も変わります。

その分失われていくことも多数あります。



では、

『CDは無くなっても大丈夫なものなの?』


CDはいらなくなるのでしょうか?

ネットで音楽を聴くのが普通になった今、改めてその必要性を考えてみます。



そもそもCDが無くなれば、うちのようなCDショップは必要無くなります。
これはもちろん一大事!です!!


CDのセレクトショップとして10年の間、世界中から生み出される音楽の中からお客さんに届けたい作品を選び提案してきました。

WAVE時代から数えれば20数年。

それが出来なくなるかも知れない。



more recordsは「会話が長い」昔ながらのCD屋です 笑

お店が無くなればお店に来てくれる音楽好きのお客さんとの長話しも出来なくなります。


お店で多い会話が、
「量が多すぎて何を聴けばよいのか。。」
「自分の守備範囲を出られない。」
「逆に出会いが少なくなった。」
ということ。

ネットで聴ける時代だからこそ、キュレーターが必要な時代では?とも感じます。

more recordsは小さなお店。
音楽好きならCDで聴いて!と、大声で叫ばなくても、音楽をCDで聴くのが好きな方が集まってさえくれれば何とかやって行けそうな規模です。

しかし、CDで音楽を聴くのが好きな方がどれだけいるのか?
を、見極めなければなりません。 

毎月おすすめのCDをお送りしている『定期便=CDサブスクリクション』は、more recordsのセレクトを信用して貰い、CDでお届けする。
ネット時代に何を聴く?と、CDで聴くの両方を兼ねたお店の集大成でもあります。


この時点で「この未来の可能性に乗った!」という方がいらっしゃいましたら、是非こちらからお願いします!


それと、CDの良いところの一つは、国内盤のブックレットから世界が広がること。

どう作った作品なのか?
影響を受けたアーティスト、参加するアーティストなどの解説を読むことでさらに広がる世界。

解説を読みながら聴く音楽。
これもまた思い入れが強くなります。


『CDが無くなっても大丈夫じゃないもう一つの理由。』


先日こういう記事が出ました。

“音楽配信調査では、上位1%のアーティストの曲が総再生回数の9割を占めた。CDでは上位1%が稼ぐ売り上げは全体の5割程度。楽曲配信の収益は再生回数に応じて還元されるため、一部のスターにもうけが集中する”



楽曲だけ無限に増えていくのにユーザーは定額1000円位では、分配はこうなりますね。


「全ての音楽が聴ける!」は音楽を生み出すアーティストがいてこそです。
そのアーティストが活動出来ないって、先が見えません。



リアルな収益は以前こちらのnoteに書きました。


このことは海外でも問題提起されています。




商売目的ではなく、純粋にその才能を活かして音楽を制作してくれるアーティストが減る。

ってよく考えると、これもやはりCDセレクトショップのうちには大打撃ですね。。

そこで「何とかCDを作り続ける方法は無いのか?」と考えた先が先ほどの『CDサブスクリクション』に繋がっています。


「別にCDじゃなくても、レコードでも良いじゃない!」

もちろん、レコードでもフィジカルを買う事は大事なので同じことです。

ただ、大量生産、大量消費なら大丈夫ですが、インディペンデントなアーティストだとリスクも伴います。


それとCDでおススメしたい理由は前回のnoteでも。



『お客さまに近いお店が今出来ること。』


CD製作費を考えると、100~120人(只今メンバーは60人ほど)のメンバーが集まることで毎月フィジカルを一作品作ることが可能です!

例え最初は一作品でも、仕組みが出来れば可能性は広がります!


今までの「リリースしても売れるかどうか?」のリスクを、制作前からモアレコがおススメとして皆さんに送りたいアーティストの作品を選び、フィジカル化出来る仕組み。


今まで、見たこともない、聞いたこともない仕組みを時代の変化に合わせて作り出したいと考えます。



ちょっと長くなってしまいましたが、まとめると

・ネット時代に音楽をアテンドする。
・音楽の世界が広がるCDを制作出来る環境を作る。

そして何より、

お店に来てくれるお客さんと「長話」出来る場所を継続したい!

というのも本音です。



この想いに共感頂ければ

是非「モアレコの共犯」になって頂ければ幸いです!


もう一度整理してリンクを載せておきますね!


【CDサブスクリクション】

「音楽を探す時間が無い」「音楽聴きたいけど何から聴いて良いか分からない」「音楽の幅を広げたい」という貴方に。

毎月1枚¥2,500から厳選したCDをお送りします。
枚数は「1枚」「2枚」「3枚」「5枚」から選べます。



【モアレコラボ定期便】

毎月1枚からの厳選したCD(上記「CDサブスクリプション」)と、Facebook限定グループ『モアレコラボ』の入会のセット。

限定グループ『モアレコラボ』では、お店に置いてない音楽情報、映画や本などのおすすめなども投稿しています。会員の方はもおススメを投稿できますのでお店とはまた違った雰囲気。



分かりやすい図解もどうぞ!

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『おすすめパック』はお好みの音楽ジャンルに合わせて、セレクトします。1枚or2枚で選べます。「こういう音楽を探している!」という方におススメです。



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