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本栖湖キャンプ 1日目 (2024/02/27)

部活の朝練並みの早さ

本栖湖キャンプに行きました。今回はその1日目の記録です。さて、昨日は急きょ友人宅で前乗りすることになったため、この日の始まりは友人の部屋で目覚めるところからである。目覚めは6時より少々前くらい。おそらく、部活の朝練かディズニーに行くときくらいにしか起きない時間であろう。目覚めて少ししてから友人の車に乗り込み、眠い目をこすりながらキャンプ場へ。と、その前にエネルギーを補給したかったので、すき家で朝食をとることに。自分はすき家の朝食が初めてだったのだが、リーズナブルなのに美味しくて感動した。ちゃんと朝食用のメニューが用意されており、その内容は牛丼のような重いメニューではなく、ソーセージや目玉焼き、サラダといった、どれも朝食にぴったりの献立だった。早起きすることがあったらまた来たい。

聖地巡礼

朝食をとった後は友人の運転で2時間かけてキャンプ場に到着。山梨県は本栖湖にある「弘庵キャンプ場」である。さて、ご存知の方もいるかも知れないが、弘庵キャンプ場は人気の漫画作品「ゆるキャン△」の舞台に使用され、主人公である「各務原なでしこ」が後のキャンプ仲間になる「志摩リン」と出会った場所だ。聖地巡礼というやつである。
主人公のなでしこが毛布にくるまって寝ていたベンチも実在したし、なでしこが志摩リンと一緒にカレーめんを食べた湖畔の風景もそのままだった。聖地巡礼が目的で来たわけではないが、こうやって作品のモチーフになった場所に訪れたのは初めてだったので感動した。

2度のテント設営失敗、からのふて寝。

キャンプの受付を済ませ、お次はテントを張る拠点選びへ。せっかく本栖湖に来たので湖畔にテントを張ろうという話になったのだが、これが困難を極める。というのも、この日は風がとんでもなく強く、それは車を降りた瞬間から感じていた。やはりというべきか、実際に設営を試みるも途中でテントが吹き飛ばされてしまうのである。負けじと抗った2回目の設営も、自然の力を前にしては無力そのものであり、無惨にも振り出しに戻された。
さすがに湖畔にテントを張ることは現実的ではないと諦め、湖畔よりは僅かに風が弱いであろう林間に場所を替えることに。とはいえ、林間だから風が弱くなるというのはほとんど誤差みたいなものであり、設営はかなりの肉体労働であった。幸い、その誤差みたいな風の違いが味方したのか、3回目にしてとうとうテントの設営に成功した。
チェックインしたのは9時前のはずなのに、テントの設営と諸々の道具をテント内に運び終わったのは11時ごろと、実に2時間が経過していた。朝食をとったのは6時過ぎなので、全員が空腹中の空腹である。というわけで、ランチタイム。献立は、スピード重視の「湯煎したご飯」と「鶏肉のチーズ焼き」である。このキャンプ飯が最高に美味しい。シンプルイズベストというか、これが好きじゃない人類など地球上に存在するのかといった感じだ。暴風を耐え凌ぐテントの中で昼食をとり終え気持ちがマイマイマイナスからプラマイマイナスくらいになったところで猛烈な眠気に襲われ、一行は昼寝をすることに。

僅かに見えてきた希望とお風呂バフ

昼寝から目覚めると時刻は16時半ごろになっており、次なる行動を決めようとなった。風は相変わらず強いが、それでも到着したときのような台風レベルの突風は減りつつあり、テントが吹き飛ばされる心配はもうほとんどなくなっていた。すなわち、ようやくテントから出ても大丈夫になったというわけだ。だからと言って、焚き火ができるわけではない。風が強すぎる。じゃあ本栖湖と富士山のサンセットを見ようかと言われると、あまり気が進まない。風が強すぎる。それならばということで、キャンプ場に併設されているお風呂に入ることになった。
お風呂は良くも悪くも一般的な浴場だった。大浴場ではないし、露天風呂もなかった。ただ、この最悪なコンディションの下ではお風呂に入れるだけで幸せである。末端冷え性な自分は足先が低温やけどしそうになったが、それすらも良しと感じるほど暖に飢えていた。これでも入浴料は500円と安い。冬に弘庵キャンプ場に訪れた際には是非ともこちらでくつろぐことをおすすめする。
お風呂から上がり、体が温まった状態でテントに戻るが、寒くない。これがお風呂バフというやつである。持続時間こそ短いが、少しの間でも寒さを気にせず活動できるというのは、アウトドアにおいては貴重なのだ。このバフを有効活用して、一行は夕食を作ることに。

キャンプ飯への挑戦

キャンプ場での夕食だが、半ばお腹を満たすためだけに作った昼食とは打って変わって、趣向を凝らしたものにしたいという話になっていた。したがって、前回よりも調味料の数を増やしたり、野菜を加えることで彩りを出したりといった工夫をしてみよう。具体的なメニューとしては、エリンギをバター醤油で仕上げたものや、イカ、エビ、トマト、舞茸を使ったアヒージョなど様々である。
お味の方はというと、もちろん美味しい。なぜかと言うと、料理に失敗しなかったこともそうだが、シンプルに調味料が強すぎる。味付けは基本的にニンニクを使ったし、スパイスにはアウトドア用の「ほりにし」や「マキシマム」をふんだんにかけた。個人的には「ほりにし」が非常に美味しかったので、アウトドアだけでなく普段の生活に取り入れるのもアリだと思った。

極寒の中、就寝。

夕食をとり終えてカップラーメンでシメた後は、特にすることもなかったので就寝。時間にして22時半ごろだったが、このときにはもう風はかなり落ち着いていた。一時はどうなることかと思ったけれど、何とかデイキャンプで帰宅せずに済んだようで良かった。というべきなのだろうか。
夜空には準満点の星空が広がっているが、それを無視するかのような氷点下の大気。上下合わせて10枚くらいは着込んでいたが、それでも若干は寒い。最後の手段で毛布にくるまり、ネックウォーマーとアイマスクを装備、最後にフードを被ることで外界の情報を完全にシャットアウトした状態での睡眠となった。

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