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本栖湖キャンプ 2日目 (2024/02/28)

雲ひとつない日の出

本栖湖キャンプの2日目、最終日の記録です。さて、この日の起床時刻はというと、友人宅に前乗りしたときよりも若干早い5時半である。前乗りしたときは就寝時刻が1時半だったので辛かったのだが、この日は22時半からの7時間睡眠だったので、起床時は眠気と無縁であった。本来であれば、キャンプなので時間を気にせずもう2, 3時間ほど寝ていても何ら問題はなかっただろう。しかし、せっかく本栖湖に来たからには富士山をバックにした日の出が見たいということで、その時刻に合わせての起床。30分かけて凍傷気味の足先を灯油ストーブで解凍し、テントの外に出る準備を済ませていざ湖畔へ。
湖畔に到着した時点では日の出まであと10分以上はあるといった具合。来るのが少し早かったかと後悔したが、ひとたび太陽の上澄みがその姿を現し始めると、そんなことは気にならないほどに美しい景色に圧倒された。雲ひとつない絶景である。風も無に近く、もう少し弱ければ鏡富士が見えたであろう。昨日帰らなくて本当によかった。

過去一のキャンプ飯

日の出に満足してテントに戻ると、とんでもないくらいにお腹が空いていた。急いで朝食にしようということで作り始めたのは、ホットサンド。具材はシンプルにスクランブルエッグとベーコンなのだが、味付けが最強なことを忘れてはならない。ニンニクとアウトドア用のスパイス。これらに加えて、塩コショウと味の素。もう誰も自分たちを止められないだろうという雰囲気の中、いざ実食。これが過去一のキャンプ飯だった。人間、本当に美味しいものを食べると「美味しい」という言葉ではなく、普通に笑ってしまうということをご存知だろうか?まさにそれである。調理時間こそ2時間近くかかったが、それをチャラどころか「別にどうでもいい」と一蹴できるほどのクオリティがそこにはあった。これは、今後キャンプに来ることがあれば必ず作り続けたい。来世はどうか知らないが、今生は継承の対象である。

念願の焚き火

最高の日の出と最高のキャンプ飯を食べた後は、風が弱まったことでできるようになった念願の焚き火をすることに。あらかじめ購入していた薪を使ってのキャンプファイヤー。いつ見ても焚き火の炎が魅せるゆらぎには心安らぐし、炎の向こうには雲ひとつない富士の絶景がある。最近、人間関係のしがらみや人生観に悩んでいた友人も「そんなことはどうでもいい、これこそが幸せだ」と言うほどであった。そんなエモーショナルな雰囲気に包み込まれながら、大学生活の振り返りや卒業後の話などをして気づけば時刻は13時を回っていた。

話の尽きない温泉富士

13時過ぎから撤収作業を開始し、14時ごろにはキャンプ場を出ただろうか。一行は、せっかくの快晴をまだ楽しみたいがために、弘庵キャンプ場の近くにある「山田屋ホテル」へ。山田屋ホテルは、今回訪れた本栖湖のお隣である精進湖に位置する。このホテルのすごいところは、富士山を見ながらの露天風呂がたったの800円で拝める点だ。しかも、この日は平日のお昼過ぎだったからか、貸切状態だった。こんな好条件はないということで乗り込んだ日帰り温泉だったが、結果としては3時間近く入っていた。
最初は純粋に温泉富士を楽しんでいたのだが、途中からジャンプ漫画の話で盛り上がってしまい、気づけば17時前になっていた。特にHUNTER×HUNTERは無限に話せる。さすがに温泉から出ようという話になり、精進湖を後にして下町へ。

揶揄されるほど最強

昼食をとっていない一行は今回のキャンプで一番の空腹状態になっており、もはや夕食の時間ともいえる17時半ごろに松屋へ。高校生ぶりに訪れた松屋で自分が注文したのはチーズ牛丼の大盛りである。チーズ牛丼はインターネットで揶揄されまくっている話題のメニューだが、誰が何と言おうと美味しいことに変わりはない。チー牛がチーズ牛丼を注文しているのではなく、チーズ牛丼が我々人類をコントールしているのだ。支配関係を誤って認識することは許されない。チーズ牛丼は揶揄される対象ではなく、揶揄されるほど美味しい代物なのである。

ホームタウンでウエハースガチャ

昼食ならぬ夕食をとった後は、ひたすらホームタウンに向かって車を走らせるのみ。友人が家の方面まで送ってくれるとのことだったが、このままいくと友人がくだりを走る時間帯が帰宅ラッシュと重なってしまうため、HUNTER×HUNTERのウエハースでシールガチャをして時間を潰すことに。自分は10枚分買ったが、友人は15枚以上買っていたと思う。その甲斐あってシークレットを当てていたが、ダブりや激渋キャラクターも当てていたので、思いつきの時間潰しにしては大いに盛り上がった。vol.6でまたウエハースガチャがしたい。
時刻は21時を過ぎ、帰宅ラッシュもすっかり解消されたようなので解散することに。キャンプ道具を用意して運転までしてくれた友人には感謝してもし切れないし、これから社会人になるにあたって会える回数は減ってしまうかも知れないけれど、機会が訪れればまたキャンプに行きたい。

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