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【Episod2-㊺】お母さんサンタクロース大成功がもたらしたもの


50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
~シングルマザー本章~


小学校一年生のクリスマスプレゼントに
水色の自転車を買った
お母さんサンタクロース(私)。
このミッションは大成功で、
朝起きたら枕元に自転車があり
狂喜乱舞して喜んでくれました。

2階まで自転車を持ち上げ運び
隠し続けたかいがありました。

その後、娘は会う人会う人に
「サンタさんが自転車をくれた!」
と嬉しそうに話していた姿を見て
更に自己満足に浸っていた
お母さんサンタクロース。

しかしこれには後日談があります。  

サンタクロースはいるかいないか事件

学童クラブでサンタクロース論戦が始まりました。学校のクラスとは違い上は5年生までいます。当然サンタクロースの正体を知っているお姉さんお兄さんは
“いない”といいます。

そんな中娘は一生懸命
「サンタさんはいる!」
「だって家の中まで自転車
持ってきてくれたもん!」
と力説しているのです。

この姿を見て
“あぁ何て可愛いんだろう”
そう思う反面
“少しやりすぎたかな?”
と言う思いも湧いてきました。

そしてこの話はまだまだ続きがあります。
2年後、娘が3年生になった11月
私は小さな悩み事がありました。
それは

娘はまだサンタクロースを信じているか?

微妙な問題なだけに、
直接娘に質問することもできません。
何より親は出来るだけ長くサンタクロースを信じる純粋無垢な子供でいてほしいというエゴがあるので、自らその幻想を壊すようなことはしたくないのです。

だけどサンタクロースの真実を知っているか否かで、プレゼントの準備方法が大きく変わってきます。
ジレジレしながらプレゼントを決められずにいたところ、とうとうその日がやってきました。

娘とテレビを観ていたところ、ドキュメンタリー番組で6歳くらいの子供たちが20人くらいでサンタクロースはいるかいないか討論をしていました。
私は内心
こっこれは!
と思い焦りを隠しながら、
そっと横にいる娘の表情を伺いました。
いたって普通の顔でテレビの画面を観ている娘。
そうこうしているうちに、
画面の中での討論は白熱していきます。

サンタクロースいる派が大多数で、
2人の男の子だけが
「サンタクロースなんていない」
と頑張って主張していました。
多勢に無勢にも関わらず、
“いない”派の方が優勢に見えます。
とうとう
「サンタクロースはいるんだい」
と言って泣き出す子もあらわれました。

だんだんこ企画はこの子達の精神衛生上、
よろしくないのでは?
と心配になってきたそのときです
娘が
「バカだなぁ…」
と呟いたのです

おぉ!
さすがにもう小学校三年生だから
サンタクロースはいないと思ってるのね

と母が解釈していた
次の瞬間

「いるに決まってるじゃん!」

えぇぇぇぇーーーーーーーーーーー
いるのねぇぇぇぇーーーーーーーー

私は笑いを堪えるのに一生懸命でした

小学校三年生になっても
娘の世界にはサンタクロースがいました

何だかホワッと温かい気持ちになり
出来るだけ娘の世界に介入するのはやめて
今年も推測でプレゼントを用意しようと
決めました。

ところが
ところが
このわずか数日後
またしても現実の具現者のおばあちゃんが

「バカねサンタクロースはお母さんよ」

とバラしてしまったのです。

あぁあぁそうだった
私のお母さんサンタクロース(娘の祖母)は
幼稚園の時に既にカミングアウトしてきた。

まぁもう10歳だし仕方ないか…
と思った私です。


次回:娘が学校に行きたくないと言い出だしました


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