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【Episode0〜㉙】納得してくれない義母、それでも離婚届けを出す

50代で幸せな再婚をするまでの
シングルマザーのストーリー
〜結婚時代編~

夫の両親に離婚する旨の報告をしたあと、
反対する義母との話し合いが続きました。
何を言われても私には離婚する強い意思と覚悟があったので、話し合っているあいだも義母の言葉は心に届いていませんでした。

50代の今の私なら確かに当事者同士が決めることとはいえ、近しい人への配慮はできるようになっています。
しかしながらこの頃の私は手前味噌ですが本当に頑張っていて、いっぱいいっぱい。
自分だけが頼りで、心を貫かなければ持たなかったのです。

もちろん娘と二人で暮らしていく不安はありました。しかし3人で頑張ることはやりきった感があったため、このまま見えない未来に向かって進むことの方がもっと不安でした。不安は行動でしか拭いさることはできないのです。
だからお願い私を縛らないで
そんな気持ちでいっぱいでした。

どうして自分達の事なのに、紙切れ一枚区役所に出しに行けないんだろう?
と本気で思っていました。
区役所の無料弁護士相談にも行き話を聞いてもらいましたが、そのことで前には進まないことを実感しました。
更には同じサービスを使い義母も相談に来ていたことが分かり、埒が明かないカウンセリングに過ぎないと、
他人に相談する限界を感じました。

そして義母に納得してもらうことは諦め、
基本的に離婚に同意してくれていた夫に3月初旬には離婚届を出したいと伝えました。
保育園への入園申請を考えると逆算して、
もう流暢なことは言っていられなかったからです。

そして3月に入ってすぐ、区役所に離婚届を出しに3人で行きました。
署名は親友の優ちゃんとそのパートナーにお願いし、私がほぼ書類は制作し終えていました。

そしてあっけなく離婚届は受理されました。

区役所の中を娘が走り回っていて
それを止める気力もなく
私は身体の力が抜けていくのを感じました

本当の意味で恐怖が襲ってきたのです

これから
シングルマザーとして
全てのことに立ち向かっていくことに
娘を絶対に守り抜くことに

でももう引き返せません
引き返したいとも思いません
だけどただただ不安で
足元がおぼつかず
区役所内を走り回る何も知らない娘が
急に不憫に見えて涙がでてきました


そしてもっと思いもよらなかった感情も沸いて出てきました。
夫に、いや夫だった人にも振り回してしまって申し訳なかったという感情。
これは決して離婚を後悔しているのとは違います。こんなにも尊敬できない人を選んでしまった自分が間違ってた、そんな私の人生に巻き込んでしまった後悔の念があったのです。

私の我儘で周りの人を不幸にしてしまった
でもこの我儘は通すしか選択肢がなかった
私が私を諦めないために。

だからこれからは娘のためだけに生きよう
そうして直接償えなくても、めぐるめく循環の中で還していくしかない。

そう自分の心の中で誓いました。

次回:離婚は成立、もう明日に向かって進むしかない

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