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30歳を迎えた私の人生振り返り-前編-

2022年も残りわずかとなりました。
振り返る中で感じるのが、今年は30歳という年齢もあってか、
いろんなことに迷って、辛い思いもした1年でした。

心が折れて自分で自分が分からなくなって、
この数カ月はたくさん自分を見つめなおしました。

誰しも人にはいろんな側面があると思うのですが
私は良くも悪くも影響を受けやすいところがあるので
身を置く環境や求められるものによって自分が大きく変化します。
2022年は特に自分の外側にあるものが強く作用し、振り回されて
自分が迷子になってしまうことも多かったです。

これまで自分の人生を開示してきたことはあまりないのですが、
いい機会なので自分の人生を振り返ろうと思います。
前編は人格形成に大きく影響を与えているといわれる幼少期を。
後編は仕事を辞めて海外に旅立った人生の分岐点から今に至るまでを。

この振り返りを経て、きっと心穏やかに過ごせる未来が来ると願って
書き綴っていきたいと思います。

改めて自己紹介
三矢楓(もっぴー)
1992年京都出身。 世界中の人々の暮らしに飛び込む旅が大好きでホームステイで25ヶ国を巡る。アメリカで世界中から集まる100人のメンバーと共同生活とミュージカルをつくりあげてきた経験をする。自信の海外経験から、どんなバックグラウンドがあっても「やりたい!」と思えば、誰もが飛び込める国際交流の場をつくりたい、と新規事業の立ち上げに関わる。現在は、国際交流やファシリテーター育成のコミュニティ等でファシリテーターとして活動中。

グローバルリーダー育成プログラム「Up with People」で訪れたメキシコのピラミッドにて

「世界の偉人」への憧れ

国際交流を仕事にしている私が「世界」に関心を持つようになったのは、
小学生の頃でした。
本が好きだった私が夢中になっていたのは、
世界の偉人たちが書かれた漫画でした。
休日にショッピングモールに連れていってもらっても、
服やおもちゃを見るでもなく、本屋に行って漫画を手に取り座り座り込む。

ナイチンゲール、マザー・テレサ、ダイアナ妃、杉原千畝・・
「弱い人を助ける」「自分の心に従う」
そんな人たちが自分の中の憧れになり、強い正義感が芽生え
そして、いつか自分も世界の弱い人を助けられるような人になりたいと
憧れるようになっていました。
同じ年代の頃、学校で教わる「戦争」にも敏感に反応をし、
夜、夢の中で見るような感受性の強い一面もありました。

たぶんこれは幼稚園くらい

子どもにはいろんな経験をと、たくさん外に出してくれた母

自分の好奇心、主体性、社交性といったポジティブな性格は
母親の教育方針が大きく影響をしています。

「子どもにはいろんな経験を」と、
お金を惜しむことなくいろんな場に連れていってくれました。

その一つが、毎年、夏になると参加をするYMCAのサマーキャンプ。
初めましての人たちと共同生活をしてきた経験が
今でも、苦労することなく新しい場に飛び込んで
人と明るくコミュニケーションをとれることに繋がっています。
学校のことだけでなく、子どもながらも外の世界にたくさんふれてきた事で
自分が何が好きか、楽しいのかといった感性ものびのびと育ちました。

夢は叶う、ディズニースピリット

ディズニーが大好きだった母親の影響で、
物心がついたころからディズニーで囲まれる生活。
特にディズニー映画は何度も繰り返し見た三矢家の「教材」です。

夢や信念に向かって諦めず立ち向かっていく主人公の姿は、
好き、嫌いという気持ち以前のDNAレベルで自分の中に存在していました。
夢、信念、情熱は間違いなくディズニースピリットから
育まれていきました。

中でも好きなお話は「ムーラン」と「ポカホンタス」。
いずれも周りの評価にとらわれず、自分の信じる道を歩んだ
強く美しい主人公たちです。
数あるディズニー作品の中でも、周りと違う希少性や強い意志を持つ
この2人に子どもながら憧れを感じていました。

クラシックバレエとストイックな人格形成

もう一つの自分の人格形成で大きな影響を与えているのが、
6歳から17歳まで習い続けたクラシックバレエです。

舞台の上で表現する楽しさは、この長年の経験から
自分とは切っても切り離せないものになりました。

同時に、表舞台は華やかですが、日々のレッスンは修行のようなもので
つま先立ちする足が血だらけになっても我慢。
O脚、広い肩幅、長い胴体と短い脚
バレエ向きでない自分の体型は決して好きになれず、
発表会の前には自分で自分に課していた厳格な体重制限。
そうしないと自分を許せなかった。

先生の言うことが絶対的な独特の人間関係と、
自分の能力が低ければいつでも置いて行かれる環境の中で、
人が指摘を受けたことは自分のことのように吸収し、真似る能力と
忍耐、自責、ストイック、コミットメント
といった厳しい人格が育ちました。

大学に入って、バレエはやめました。
踊ることは楽しくて、でももっと自由に踊りたくて
よさこいサークルに入り、卒業の単位がぎりぎりになるくらい
大学の4年間を夢中になって時間を費やしました。
運営スタッフの1年間は演出統括という立場で
約150人のメンバーの演舞の指導、先頭で踊ってきました。

汗と涙でぼろぼろないい顔
1年の一大イベント、高知のよさこい祭り


責任感と熱意で信頼を得ることもありましたが、
キツいリーダーシップで人が離れていったこともあったなと
振り返ると思います。
思い出すと達成感、仲間と創り上げた感動のシーンが蘇ってくると同時に
明らかに人が離れた瞬間の光景も覚えていて
実はあの時傷ついていたけど堪えていたなと今になって思います。


学校の外で自分の好きを見つけてのびのびと育ちつつも
バレエでは先生の厳しい言葉を浴びながら耐える力を培い
小・中学生の頃は勉強も運動もでき、
児童会・生徒会をこなしたいわゆる「優等生」で
自然と周りの期待に応えるような立ち振る舞いを覚え、
正義感いっぱいで、困っている人や弱い人の味方でありつつも

成長するにつれどこか周りを見下すようになっていった。


人生を揺るがす衝撃的な出来事はないけれど、
子どもの頃からたくさんの経験をさせてもらい、
たくさんの側面を持つ人に育ってきました。
今でも時に自分が自分に迷子になるけれど、
どれも今までの自分がつくってきた本当の自分だと
子どもの頃を振り返ると改めて感じます。

後編では仕事を辞めて海外に旅立った人生の分岐点から、
今の心境までを書いていきたいと思います。


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